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ウェブサイトの作成から公開までの手順
ウェブサイトとは、World Wide Web(www)上にある、さまざまなウェブページが集まったまとまりのこと。ウェブサーバーとのやりとりでページを表示しています。コンピューター向けに書かれた言語をブラウザが読み取り、人の目に見やすいように変換して表示させます。
公開したウェブサイトは、検索エンジン対策をしたり、インスタグラムやツイッターなどのSNSでシェアしたりして、多くの人の目に留まるようにします。
HTML・CSS言語を利用してウェブサイトを作成
コンピューターに指示や命令を出すためには、HTMLやCSSと呼ばれるコンピューター言語を使ったコーディングが必要です。
HTMLは、ウェブサイトを表示するために開発された言語のこと。HTMLでできるのは、文章の構造の作成のみです。
レイアウトやデザインの指定には、CSSを利用します。CSS言語を使うと、見出しをわかりやすく装飾したり、背景や文字の色を変更したり、リンク用のボタンを表示させたりできます。
サーバーを契約してデータをアップロード
HTML・CSS言語で作成した文書を公開するには、サーバーが必要です。サーバーは自作するか業者からレンタルします。
レンタルサーバーを選ぶ際は、常時SSL化に対応してくれるサーバーを選びましょう。常時SSLは、ウェブサイト内のデータをすべて暗号化すること。常時SSL化に対応していないと、「保護されていない」旨の警告文が表示されてしまいます。
また、常時SSL化に対応していると、検索エンジンの優先度があがります。訪問者の信頼を失わず、多くの人の目に留めるためには、常時SSL化が大切です。作成したデータは、ファイル転送ソフト(FTPソフト)を使ってサーバーにアップロードします。
ウェブサイトを公開してインスタグラムやツイッターでシェア
作成したウェブサイトのアクセス数をあげるために、インスタグラムやツイッターなどのSNSにリンクを貼って、サイトに誘導しましょう。
ツイッターやフェイスブックと異なり、インスタグラムは投稿のキャプションにURLを記載してもリンクが貼られません。インスタグラムでシェアする際は、プロフィール画面にウェブサイトのURLを記載しましょう。
ウェブサイトの作り方を目的・用途別に解説
ウェブサイトは、自分でHTMLやCSSなどのコードを書く方法、ブログサービスを利用する方法、ウェブサイト作成ソフトを利用する方法、ウェブサイト作成サービスを利用する方法があります。
本やサイトで勉強してコードを自分で書く
HTMLやCSSなどのプログラム言語を自分で記述していく方法です。HTMLやCSSについて書かれた書籍やサイトを参考にすれば、初心者でも簡単なウェブサイトが作成できるでしょう。プログラム言語を学んでみたい、オリジナリティに富むウェブサイトを作成したい人におすすめです。
ブログサービスを活用
アメーバブログやライブドアブログなどのブログサービスを活用して、ウェブサイトを作成する方法です。
ブログは、検索エンジンでヒットしやすいメリットがあるので、ウェブサイトを検索上位に表示させたい人におすすめ。テンプレートを組み合わせたり、HTMLやCSSの編集をしたり、カスタマイズの自由度が高いのもブログサイトの特徴です。
Adobeアプリやホームページビルダーなどの作成ソフトを利用
ウェブサイト作成ソフトやアプリデザインソフトを利用する方法です。初心者でもブログ感覚で本格的なウェブサイトを作れるものから、HTMLやCSSの知識がある程度必要なものまで、利用するソフトによって難易度はさまざま。
集客を目的とするなら、ビジネス向けのデザインを作れる作成ソフトを選びましょう。
ウェブサイト作成サービスを利用
プライベート用から商用目的まで、用途にあわせたウェブサイトを作成する方法です。HTMLやCSSの知識がなくても、デザイン性に富んだウェブサイトの作成が可能です。無料プランと有料プランがあり、広告の有無やサーバーの容量、独自ドメインの利用可否などに違いがあります。
ウェブサイト作成サービス!無料で初心者にも使いやすい4選
さまざまなウェブサイト作成サービスの中でも、無料で利用できて、初めてでも簡単にウェブサイトを作成できるものを紹介します。
今回選んだ、初心者に優しい無料ウェブサイト作成サービスは、ジンドゥー(Jimdo)、ペライチ、ウィックス(Wix)、ワードプレス(WordPress)の4つ。それぞれのサービスの特徴や強みを紹介・比較しました。
1.ジンドゥー(Jimdo)
出典:ジンドゥー(Jimdo)
ジンドゥー(Jimdo)は、2000万サイト以上の作成実績がある、国内最大級のウェブサイト作成サービスです。ジンドゥーの無料プランのサーバー容量は500MB。ウェブサイトの公開には、「jimdofree.com」のサブドメインを利用します。
マウスのドラッグ&ドロップのみで、ウェブサイトが作成できるのが強み。ウェブサイトのデザイン設定もすべて、ウェブ上での操作が可能です。プレビュー画面と編集画面が同じページに表示されるので、デザインの微調整やバランスの確認も簡単に済ませられるでしょう。
ジンドゥーには、テンプレートをもとに自分の好みのデザインでウェブサイトを作成する「ジンドゥークリエーター」と、AIを使ってウェブサイトを作成する「ジンドゥーAIビルダー」の2つのプランがあります。「ジンドゥーAIビルダー」では、インスタグラムやツイッターのアカウントやグーグルマイビジネスと紐づけると、わずか3分でその人にあったウェブサイトを作成してくれます。
ジンドゥーのデメリットは、自由度の低さ。カスタマイズに制限があるので、オリジナリティを出したい人には物足りなく感じるかもしれません。
2.ペライチ
出典:ペライチ
ペライチは、1ページ構成の縦に長いウェブサイト作成に適したサービスです。日本企業が経営しているウェブサイト作成サービスなので、日本人向けのサイト構成です。
ウェブサイトの公開には、「https://peraichi.com」のサブドメインを利用します。ランディングページや1ページ完結のウェブサイトを無料で作れるので、とりあえずウェブサイトを作ってみたい人におすすめのサービス。
「誰でも・カンタンに・素早く」がモットーで、マウスをクリックするだけで、ウェブサイトが作成できます。今回紹介している4つのウェブサイト作成サービスの中で、もっとも簡単なウェブサイト作成サービスといえるでしょう。
また、スマートフォンの画面サイズでも、編集が可能。スマホでの見え方を確認しながらサイトの調整ができます。使用頻度が高いデザインはブロック単位で挿入ができるので、サイト作成時間の短縮になるでしょう。
簡単にウェブサイトが作成できるペライチですが、無料で作成できるのは1ページのみ。ページ数を増やすと月額費用が高くなってしまうデメリットがあります。
3.ウィックス(Wix)
出典:ウィックス(Wix)
ウィックス(Wix)は、世界中に1億人以上の利用者がいる無料ウェブサイト作成サービスです。メールアドレスがあれば、無料で利用が可能。申込みや登録の手間がかかりません。無料プランのサーバー容量は500MB、公開には「wixsite.com/」のサブドメインを利用します。
ウィックスの強みは機能が充実している点。アニメーション機能や、画像を入れ替えて画像を動的に見せるスライダー機能など、専門技術が必要な高度な機能も、マウス操作のみで設定が可能です。また、SNSの紐づけ、グーグルマップ、イベント告知などの機能も「アプリ」項目から選んで、簡単に設定できます。
ウェブサイト作成に使えるデザインテンプレートは、目的・業種別に600以上。好みやターゲット層にあわせたウェブサイトが作りやすいでしょう。豊富さが魅力のテンプレートですが、一度設定すると、途中で変更ができません。また、バックアップ機能がないので、自分でウェブサイトのデータを控えておく必要があります。
4.ワードプレス(WordPress)
ワードプレス(WordPress)は、特定の企業が提供しているサービスではありません。世界・日本共に、ソフトウェアの利用者数が最も多いウェブサイト作成サービスです。世界中で多くの人が利用しているため、ワードプレスを学べるサイトや書籍が豊富。初心者でも疑問点をネットや本で解決できるメリットがあります。
オープンソースなので誰でも無料で利用が可能。用意されているテーマやプラグインの数は数万単位と膨大です。既成のテーマをそのまま使うもよし、自分でカスタマイズするもよし、自由度の高さがワードプレスの強みといえるでしょう。プラグインは気になるものをインストールしておけば、目次やSEO、アンケートなど、目的に応じてさまざまな機能がいつでも利用可能です。
一方で、ワードプレスは企業によるサービスではないため、自分でレンタルサーバーを契約し、独自ドメインを取得しなくてはサイトを公開できません。自由度が高いメリットがある一方で、自分で対応が必要なデメリットもあります。
ウェブサイトはスマホにも対応させるべし
スマホやタブレットなどの端末の普及率は、年々上がっています。ウェブサイトを作成する際は、PC向けのページだけでなく、スマホやタブレットの画面にも対応したページの作成が必須です。
検索サイトにスマホからアクセスした場合、スマホ対応のウェブサイトが優先されます。作成したウェブサイトがスマホ未対応だと顧客獲得の機会を逃してしまうかもしれません。
また、近年グーグルはウェブサイトの内容と検索語の関連度を測る基準を、スマホやタブレットなどモバイル端末からの閲覧に変更しました。モバイル端末向けの対応ができていないと、検索順位が下がってしまいます。
スマホ対応ページの作り方
スマホ対応ページを自分で作る方法には、さまざまなものがあります。
1.イチからスマホ向けウェブサイトを作成する
PCでの閲覧を前提としたウェブサイトがすでにある場合、これからスマホ対応にするのも大変です。その場合は、イチからスマホ用のサイトを新規に作成しましょう。スマホ専用のウェブサイトはPCのように古いバージョンに対応する必要がないため、HTMLとCSSの知識のみで簡単に作成が可能です。
2.レスポンシブデザインでスマホ対応ページを作成する
レスポンシブデザインを使って、利用者の端末の画面サイズに応じて表示幅や文字サイズを変更して表示させる方法です。
端末に応じた専門のウェブサイトを作成する手間や、ウェブサイトのURLをPC用スマホ用と別々に管理するわずらわしさがありません。閲覧者の端末に合ったスタイルシートを用意しておくだけで、スマホにも対応したウェブサイトの作成が可能です。
ウェブサイト作成サービスならスマホ表示にも対応
ウェブサイト作成サービスを利用すれば、余計な手間をかけずにスマホ対応ウェブサイトの作成が可能です。
ウェブサイト作成サービスでは、作成したページをそのままレスポンシブに対応するサービスが標準で搭載されています。手間をかけずに、PCだけでなくスマホやタブレットにも対応したウェブサイトが作成できます。
ウェブサイトの作り方を知って目的や用途に合ったページを作ろう
ウェブサイトを制作するには、自分でイチからHTMLを書いたり、ウェブサイト作成サービスを利用したり、さまざまな方法があります。
初心者向けのシンプルなもの、集客をメインとしたビジネスにも対応できるものなど、用途や目的にあったウェブサイトの作り方を知っておきましょう。