<目次リストを追加する領域>
ネットショップは無料で開設・運営できる?
インターネット上に自分のお店を持てるネットショップは、有料だけでなく無料サービスも多くあります。有料では必要な初期費用と月額固定費が不要で、商品が売れたときに販売手数料が差し引かれるしくみです。
無料ネットショップではデジタルコンテンツやサービスなども含め、さまざまなものが販売できます。パソコンがなくてもスマホだけで始められるサービスが多いので、気軽に始められるでしょう。
無料サービスと有料サービスとの違い
無料よりも有料のネットショップの方が、できることが多くあります。たとえばデザインテンプレートは有料の方が利用できるデザインが多く、無料では制限されるサーバー容量は無制限なことがほとんどです。
有料ネットショップでは独自ドメインが使え、集客機能が強化されていることも多いので、本格的にネット販売をする方に向いています。
一方無料ネットショップは固定費がかからないので、最初から売上が見込めなくても立ち上げられます。有料とは違い、リスクなしに気軽に始められるのが大きなメリットといえます。
販売できる商品や出店者の条件
無料ネットショップでも、大抵のものは販売できます。ただし現金や商品券などの金融商品、アダルトビデオなどのわいせつ物、盗撮用小型カメラやスタンガンなど犯罪性のあるもの、そして覚せい剤などの法律違反になるものは扱えないので注意しましょう。
無料ネットショップの中には、映像や音楽などのデジタルコンテンツが売れるところも。代行業やレンタル業など、サービスを扱えるショップもあります。
多くのショップは18歳以上であれば出店できますが、未成年者は親権者などから同意を得ましょう。法人、個人に関係なく出店可能で、海外在住者は日本国内に売り上げを受け取れる口座を持っていればOKです。
無料のネットショップ利用がおすすめなケース
本格的にネットで商売を始めるのではなく、趣味程度やテストマーケティングなど、売上が見込めなくても気軽に使えるのが無料ネットショップのメリットです。
有料ネットショップとの違いをふまえ、無料のメリットを活かせる使い方を紹介します。
既存のホームページにショッピングカート機能を導入する
今あるホームページにショップ機能を足したい方には、無料ネットショップがおすすめです。本格的な売上が見込めなくても手軽に立ち上げられるのが、無料サービスのよいところです。
ネットショップを立ち上げたら、「カートに入れる」ボタンを HTMLまたは JavaScriptで実装します。商品ページは既存ホームページで作り、決済機能をネットショップサービスでプラスするイメージです。
または無料ホームページサービスの、ネットショップ機能を利用する方法もあります。ページ編集画面でネットショップの商品やカートなどの要素を追加設定するだけで、自分のお店を開店できます。
ネットショップで趣味程度に稼ぎたい
有料ネットショップは月額固定費がかかるので、本格的に販売をして利益が得られないと、立ち上げてもマイナスになってしまいます。無料なら実際に売れてから手数料を払えばよいので、立ち上げすぐの売上が見込めない時期でも赤字になる心配がありません。
趣味で作ったものを販売したいけれど、いつも作品を出品できるとは限らない…そんな方にも無料ネットショップが向いています。有料では出店後に毎月かかる固定費を払うため、常に商品を販売し続ける必要があります。一方無料なら、気が向いたときにだけの販売でもリスクなく運営できます。
本格的なネットショップのテストマーケティング
本格的にネットショップを立ち上げるにあたり、とりあえずテスト販売をしてみたいときに無料ネットショップを利用する手があります。万が一商品が販売不振であっても、有料ネットショップを利用するよりも損が少なく済むからです。
ローリスクな無料ネットショップでテストマーケティングをし、売上見込みが立ってから有料ネットショップへ移行してもいいでしょう。有料サービスの方が集客機能やサーバー容量などが優れているので、より多くの利益が見込めます。
ネットショップが無料で作成できるおすすめサービス5選
無料のネットショップを提供するサービスを5つ紹介します。細かい機能や使えるデザイン、決済方法などはそれぞれ違うので、複数を比較して決めるとよいでしょう。
1. ジンドゥー(Jimdo)
出典:ジンドゥー(Jimdo)
無料でホームページが作成できるジンドゥー(Jimdo)では、ネットショップも無料で簡単に開店できます。メールアドレスで登録したらテンプレートを選び、好みにカスタマイズして公開するだけです。
テンプレートはアパレルや生花販売などと、業種に合わせたものを選択可能。色や商品配置をアレンジして、自分好みのデザインにしましょう。
決済機能は代金引換と銀行振込のほか、PayPalやStripeなども利用できますが、クレジットカード決済の場合は決済システムの手数料が必要です。商品の在庫数と注文状況を簡単に確認できる管理機能があり、Google Analytics連携とSEO設定で、売上UP施策も行えます。
2. ストアーズジェーピー(STORES.jp)
ストアーズジェーピー(STORES.jp)は、スマートフォンからでも簡単に出店できる無料ネットショップです。LINEやInstagramと連携して販売できるなど、SNSを使った集客を考えている方に向いています。
1か月ごとの定期販売や、商品入荷前からの予約または受注販売、まとめ売り割引の設定も可能なので、扱うものに合わせて多彩な販売方法を選択できます。電子チケットを売る方式でサービスなども扱えます。
無料でも倉庫サービスと顧客管理機能が使え、アイテム登録数が無制限なので、多くの商品を販売する方にもおすすめです。クーポン配布やメールマガジン、お知らせページなどの販促機能も充実しています。
3. ベイス(BASE)
出典:ベイス(BASE)
ベイス(BASE)は、登録数110万を突破したネットショップサービスです。シンプルでおしゃれなデザインテンプレートが揃っており、商品写真が映えるショップページを作成できます。
機能の使い方に加え、ネットショップ運営のコツも教えてくれる「ノウハウサポート」と、店舗とポップアップスペースのブランド作りを手伝ってくれる「ブランディンサポート」など、サポート体制が充実しています。チャット問い合わせが常時可能なので、疑問がすぐに解消できるのも安心です。
自分のネットショップは700万ユーザーが利用しているショッピングモール内に出店していて、スマホで使えるショッピングアプリ「BASE」から気軽に利用できます。
4. アメーバオウンド(Ameba Ownd)
アメーバオウンド(Ameba Ownd)は、企業や著名人も利用しているホームページとブログの作成サービスです。合計10個までのホームページを持てるので、今あるホームページにショッピング機能をプラスできます。
無料でもネットショップ向けのデザインテーマを利用でき、どのデバイスからアクセスしても自動で最適表示にしてくれます。商品登録の画面がわかりやすいので、商品写真と説明文の入力も簡単です。
煩雑な申請作業をしなくても、クレジットカードに加え、コンビニや銀行振込、Pay-easyの決済機能が利用可能。前述のベイス(BASE)を利用するサービスなので、そちらのアカウント登録が必要です。
5. イージーマイショップ(easy myShop)
イージーマイショップ(easy myShop)は、本格的なネットショップを無料で開店できるサービスです。普通の販売方法に加え、オーダーメイド商品の受付や定期頒布会もできます。
「オートZOOM」機能で細部まで確認可能な商品画像を載せられ、登録した商品画像を簡単に加工できる「キレイ登録」が便利。全ての商品を同じ大きさに見せるのではなく、違う大きさの商品画像をタイル状に並べる「ビッグフレーム」機能も利用できます。
商品のランキング表示などの販促機能も充実しており、無料サービスでもショップ会員管理やアクセス解析が使えます。決済方法は全12種類以上、月額固定費無料の決済サービス「イージーペイメント」も魅力です。
扱う商品と売り方を決めて無料ネットショップを比較検討
ネットショップは無料で開設・運営できるサービスがあります。趣味程度にリスクなしに商売を始めたい、とりあえずテスト販売をしたい方などにおすすめです。まずは無料でネットショップを始め、商売が軌道に乗ってきたら有料プランにアップグレードするとよいでしょう。
サービスによって販売できるものや利用できる販売方法、決済方法などは異なるので、自分の目的に合ったものを選びましょう。デザインもサービスにごとに違うので、複数を見比べます。サポート体制が充実している、簡単操作で運営できるサービスなら、慣れていない方でも安心です。