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イラストレーター向けのホームページの作り方
最近は商業印刷物だけでなく、ホームページやYouTubeの宣伝マンガなど、たくさんのイラスト需要があります。イラストレーターの営業ツールに欠かせないのが、自分の作品を紹介できるホームページです。
作品は見やすく、モチーフ別やカテゴリ別に分類したりタグを付けたりして、閲覧者が探しやすくします。ほかにもイラストレーター向けホームページのポイントをおさえて、仕事の依頼がもらえるようなホームページを作りましょう。
イラストレーターのホームページにエンターページは必要?
エンターページとは、ホームページのギャラリーやブログなどのコンテンツページの前にある、家に例えると玄関にあたるページです。閲覧者を出迎えるための1枚絵とメッセージがあり、「Enter」などコンテンツページへのリンクが貼られます。
ホームページは、閲覧者の目的の情報まで、いかに少ないタップ(クリック)数でたどり着けるかが重要です。なかなか見たいものが見つけられない、見つけるまで手間がかかるとなると、閲覧者は目的にたどり着く前にホームページを離れてしまうこともあります。
また、グーグル検索で上位表示されるには、あなたのホームページの重要性をアピールしなければなりません。情報量に乏しいエンターページはグーグルには「何も情報のないページ」とみなされてしまい、検索上位になることが難しくなってしまいます。
個人ホームページでもわかりやすい問い合わせページを作る
ホームページにはあなたにイラストを発注する方がわかりやすいよう、問い合わせページを設置しましょう。メールアドレスは問い合わせページの上部に記載し、閲覧者がすぐに見つけられるようにします。
使用媒体や使用期間、サイズや制作料金など、発注してもらうときに必要になる情報をまとめて列記しておきます。入力式フォームも設置し、そちらからも同じ内容を入力できるようにしておくのがおすすめです。
独自ドメインはイラストレーターの看板
ホームページのURLは、イラストレーターにとってはインターネット上の看板のようなものです。ずっと使えるかの保証がない無料ドメインではなく、イラストの依頼主に信頼してもらえるように独自ドメインを取得しましょう。
無料ホームページ作成サービスの中にも、有料プランでなら独自ドメインが使えるものも。例えば「Jimdo」のクリエイター有料プランでは、外部取得した独自ドメインが使えるほか、初年度無料(2年目からは年間1,650円)で独自ドメインを取得して使えます。
イラストレーターのホームページを検索で見つけてもらおう
イラストを並べて展示するだけでは、仕事に結びつけることは難しいかもしれません。依頼者があなたのホームページを見て仕事を頼むかを検討できるよう、必要な情報を一緒に載せておきましょう。
文字情報は画像よりも検索エンジンで拾いやすく、自分のホームページを見つけてもらえる可能性が高まります。ブログにはオリジナルコンテンツを載せ、依頼しようとする人がイメージしやすくなるようにしましょう。
制作画像には詳細情報をつけてSEOを
ホームページにイラスト作品を載せるとき、画像だけではなくその作品の情報を詳しく記載しましょう。仕事がもらえるホームページにするには、作品ページを絵を楽しむだけのギャラリーにするのではなく、製品カタログのようなサンプルページにすることが大切です。
イラスト制作の期間や方法、工夫したポイントなどを詳細に書きましょう。依頼されて制作したイラストであれば、依頼内容も添えておきます。
グーグルなどの検索エンジンでは、イラスト画像だけでは情報が足りず、検索上位にはなかなか表示されません。イラストにテキストを添え、検索キーワードを含ませればSEOにもなります。
ブログにはイラスト・漫画コンテンツを載せる
イラストレーターのホームページには、ブログページも設置しましょう。ですが個人の日記やイラストレーター向けのノウハウ記事は、依頼者にとっては不要なものです。営業ツールとして活用するなら、ブログにオリジナルのコンテンツを掲載します。
たとえば自分が購入しておすすめしたいモノを挿絵つきで紹介する、難しいニュースを自分のイラストで図解して解説するなどです。マンガが描ける方は、イベント体験記や本や映画のレビューをマンガで表現してもよいのではないでしょうか。
ブログではイラストやマンガの補足説明をテキストでプラスすると、SEOにもなります。また、自分がやりたいジャンルのブログコンテンツを作成し、それが目に止まれば、仕事を依頼されるきっかけになるかもしれません。
イラストレーターにおすすめの無料ホームページ作成サービス3選
イラストレーター向けにおすすめのホームページ作成サービスを、3つ紹介します。自分の目的に合うか、自分がホームページ作成に慣れているかによって、どれを利用するかを決めましょう。
独自ドメインを使うのなら、どのサービスでも費用はかかります。まずは無料でホームページを作って試してみて、あとで有料プランに切り替えてもよいでしょう。
(1)ジンドゥー(Jimdo)
出典:ジンドゥー(Jimdo)
ジンドゥーは、直感的にホームページが作れると人気のサービスです。シンプルなホームページが短時間でできるので、初心者やホームページ作成に時間を取られたくない方に向いています。
スマホアプリも提供していて、外出中など手軽に更新作業ができます。ブログや問い合わせフォームなど、ホームページに必要なコンテンツが簡単に設置でき、InstagramなどのSNSと連携すれば、そこから画像を取得してポートフォリオを作れます。
クリエイタープランなど有料プランでないと独自ドメインが設定できませんが、とりあえず無料で試してからあとで有料に切り替えることもできます。
(2)ウィックス(Wix)
出典:ウィックス(Wix)
ウィックスもジンドゥー同様、手軽にホームページが作成できるサービスです。
デザインテンプレートは600種類以上と豊富で、好みのものを選ぶだけで大まかなデザインが完成します。質問に答えるだけでAIがホームページを作成してくれる、「Wix ADI」ツールもあります。
ギャラリーや問い合わせフォーム、SNSボタンなどはアプリで追加しましょう。独自ドメインを設定するには、有料プランを選ぶ必要があります。
(3)ワードプレス(WordPress)
ワードプレスは上2つのサービスと比較すると、上級者向けかもしれません。
無料ブログサービス「WordPress.com」は登録すればすぐに使えますが、ワードプレスのシステムを借りる形なので、凝ったホームページをと考える方には向いていません。
オープンソースで利用可能なソフトウェア「WordPress.org」は拡張性が高く、おしゃれなホームページを簡単に実現できます。このソフトは無料で利用できますが、導入するにはまずサーバーを契約し、独自ドメインを取得する必要があります。
最初から有料で長い期間ホームページを運用するつもりがある、細かい部分までカスタマイズしてほかのホームページと差別化したいなら、「WordPress.org」がおすすめです。
イラストレーターは仕事の依頼が来るホームページ作りを意識しよう
イラストレーターが自分の作品を展示するだけでなく、仕事を受注したいと思うのなら、ホームページの作り方に工夫が必要です。作品だけでなく情報も多く載せ、見つけてもらいやすい、見た人がわかりやすいホームページを目指しましょう。
イラストを描くことをビジネスにしていることがわかりやすいホームページは、依頼しようとする人に信頼されやすくなります。自分がどんなイラストレーターになりたいのかを明確に決めて、ホームページを作りましょう。