この記事では「効果的なランディングページはどいう構成で作ればよいのだろう?」など具体的な作り方や構成などランディングページ作成時の悩みを解決します。
具体的には次の順で見ていきます。
- ランディングページを作るときのポイント
- ランディングページの構成
- ランディングページ作成後の流れ
ランディングページは、ネットで商品を販売や問合せなど売り上げをアップさせるためにはなくてはならない存在です。
しかし、自分で作成するにはハードルが高いと感じている人も多いはず。
実はランディングページにはある程度決まった構成があります。
今回はランディングページの基礎と、初心者でもできる結果を出せるランディングページの作り方と構成を紹介します。
早速ランディングページ作成の第一歩を踏み出しましょう。
<目次リストを追加する領域>
ランディングページの役割と重要性
ランディングページの役割は非常シンプルです。
来訪したユーザーのコンバージョンを最大に高めること。これこそがランディングページの役割です。コンバージョンとは商品やサービスの購入、資料請求、問い合わせといった行動を意味します。
ユーザーに具体的な行動を起こしてもらうことに特化したウェブページ、それがランディングページです。
ランディングページが重要となるシーンはいくつもありますが、中でも顕著なのは広告出稿した時です。広告に興味を持ったユーザーをランディングページに誘導し、ユーザーに行動を促します。
ランディングページがあれば、24時間365日、世界中のどこにいても優秀なセールスマンが自社の商品やサービスを紹介しているのと同じ状態をインターネット上で繰り広げることが可能です。機会ロスの低減、そして売り上げアップも期待できるランディングページは、出稿広告と切っても切り離せません。
同様の理由で、インターネットショップや資料請求といった場面でも重要な役割を果たします。通常のホームページは、たくさんの情報をユーザーに提供することに重点を置いています。そのためユーザーは自分が求める情報を探す目的で、コンバージョンにつながるページから離脱する恐れがあります。
また多くの情報を与えられることは裏を返せば、ユーザーの行動に対する決断を揺るがすことでもあります。その結果、コンバージョン率も低下させます。
一方のランディングページは1ページで構成されており、他のページへのリンクもほとんどありません。掲載された情報はユーザーがコンバージョンにつながる行動を起こすために必要な内容のみを厳選しています。ユーザーは、行動を起こすか否かを検討するだけです。このためコンバージョンに結びつきやすくなります。
ホームページでは成し得ない、無駄のない要点に絞り込んだ情報提供が必要なシーンでは、ランディングページは重要な役割を果たします。
初心者でも簡単!ランディングページの作り方のポイント
ランディングページ作成にあたってユーザーのペルソナ設定は重要です。特定の人物像を描けるほど詳細かつ具体的なペルソナ設定をします。ペルソナ設定で検討する主な項目はこの9点です。
- 年齢
- 性別
- 職業
- 住んでいる所(市町村まで)
- 家族構成
- 収入、貯蓄
- ライフスタイル
- 最終学歴
- 性格、価値観
そこまで詳細に設定する必要があるのか、と驚かれたのではないでしょうか。と同時に、詳細な設定の必要性に首を傾げている人もいるかもしれません。
なぜペルソナ設定は重要なのでしょうか。
それはペルソナが詳細であればあるほどユーザーへの訴求力が高まるからです。架空の、しかし特定のユーザーに向けて訴求する内容を目にしたユーザーは当事者意識を持ちます。「この商品やサービスは自分のためにある」、この当事者意識がユーザを動かす原動力です。
不特定多数の誰かに投げかける言葉では、この効果は得られません。
自社商品やサービスはどのようなユーザーのために存在するか。じっくり検討しましょう。
ランディングページの基本の構成
ランディングページはユーザーが購買行動に辿り着くためのストーリーが展開された場所です。そのため基本的な構成があります。具体的に何をどの順番で配置するのか、見ていきましょう。
LP全体の構成は?
一般的に、ランディングページではこのような流れで情報を配置します。
- ファーストビューの画像とキャッチコピー
- 権威付け
- コンバージョンボタン
- ユーザーへの問題提起
- 商品紹介
- コンバージョンボタン
- 競合との比較
- お客様の声
- よくある質問
- コンバージョンボタン
ランディングページのおいて、リンクは極力設置しません。購買行動に向けて高まっているユーザーの感情を冷ます恐れがあるからです。
他ページへのリンクが張られていると、ランディングページからの離脱が起こりやすくなります。そのためランディングページは、リンクを極力設置しないで作成しましょう。
次の項では、それぞれの項目要素の目的や内容を解説します。
ランディングページも見た目が9割
人と人とのコミュニケーションでは、第一印象が大切だと言われますね。実はランディングページも同じです。
ユーザーがランディングページを開いたときに、最初に目に入る画面範囲をファーストビューと言います。ランディングページの印象を左右するファーストビューは、ユーザーの気を引き、もっと読みたいと思わせるデザインを採用することを心がけます。
一貫して大切なのは簡潔であること。ランディングページにおいては、分かりやすさこそが正義と言っても過言ではありません。
ユーザーの心を奪う「キャッチコピー」
詳細まで設定したペルソナを持つユーザーが「自分が求めているものがここにある」と感じるキャッチコピー。それがランディングページにおけるキャッチコピーの正解です。
キャッチコピー次第でコンバージョン率が大きく変わると言われるほど、キャッチコピーは重要な箇所と言えます。
このウェブページに読む手間をかける価値があるか否か。ユーザーはまずキャッチコピーで判断します。一般的に、キャッチコピーに折り込むと良いと言われるのはこの5つの要素です。
- 商品やサービスでを得ることで回避できる損失
- 具体的な数字
- この消費やサービスで手に入る素晴らしい未来への予感
- 簡単であること
- 商品やサービスの一般的イメージとかけ離れた意外な側面
設定したペルソナのニーズやウォンツに寄り添うキャッチコピーを作成し、ユーザーに「このページは自分にとって有用なので読む価値がある」と確信してもらいましょう。
第三者に信用を裏付けてもらう「権威付け」「お客様の声」
自社の商品を声高に優位性をアピールするよりずっと効果的なのは、第三者の賞賛の声です。売り上げの実績や受賞歴など、具体的な数字で分かりやすく表記します。
またお客様から寄せられた感想やコメントなどを掲載すると、実際に使用した人から支持されていることが伝わるので信用度が増すでしょう。
対面接客であれば五感を活用して信用度を確かめることもできます。しかしインターネット上で購買行動をとるユーザーによっては、ランディングページに掲載された情報が判断材料の全てです。
ユーザーが判断を下すのに必要な情報を全て掲載することで、一旦離脱してクチコミサイトを確認する、といった行動を退けます。また、信頼性の低いクチコミがユーザーの判断を揺るがす危険も避けることができるのもメリットです。
「ユーザーへの問題提起」と「商品紹介」はベネフィットをアピールする
ベネフィットもメリットも、和訳すると利益、です。しかしこの2つには大きな違いがあります。ベネフィットには、幸福につながる利益、の意味があります。
(参考:weblio英和辞典 https://ejje.weblio.jp/content/benefit)
ランディングページで紹介する商品やサービスを手にしたユーザの未来は、どのように素晴らしいものに変容するのか。ランディングページを読み進めるユーザーの脳内にこの幸福がイメージされるよう、文字と画像でベネフィットを伝えます。
この商品やサービスを手にすることで解消されるユーザーの悩みを具体的に示しながら、その先にあるユーザーの幸福を想起させること。ページをスクロールするだけで情報を入手できるランディングページだからこその訴求の仕方があります。
「競合との比較」でユーザーの背中をそっと押す
ランディングページを訪れたユーザーは、何を求めて来訪したのでしょうか。
すでに商品やサービスに興味を持っています。コンバージョンにつながる行動の意欲はあるのです。
では何が足りないのか。
足りないのは、確信です。
「この商品やサービスは本当に自分に必要か」
「この商品やサービスは最も優れているのだろうか」
Yes!という答えを求めて、ユーザーはランディングページを訪れます。具体的行動を起こすための最後の一押しを求めているのです。
競合他社との比較をすれば、メリットだけでなくデメリットも提示する可能性は否めません。しかしデメリットを補って余りあるメリットをユーザーに提示できれば、信用度は増します。
さらに、自社商品の優位性を示すこともできますから、ユーザーは具体的な行動を起こすための確信を獲得するでしょう。
「コンバージョンボタン」に手を伸ばすきっかけは何度でも欲しい
商品やサービスの情報の合間に複数のコンバージョンボタンを配置しましょう。どんなにユーザーの心を掴んでも、コンバージョンに繋がらなければランディングページの意味がありません。
ランディングページを読み進めながら購買行動への欲求を掻き立てられたユーザーの背中をそっともう一押しする意味で、すぐにでも購買行動を取れる位置に用意します。
また購入ボタンは、全体のバランスを乱さない程度に目立つデザインを採用するとよいでしょう。
作りっぱなしにしない!ランディングページ作成後の流れ
ランディングページは運営を始めてから、PDCAサイクルを何度も回し続けることが重要です。ランディングページをより魅力的なものにブラッシュアップすることを「LPO(Landing Page Optimization)=ランディングページ最適化」といいます。現状の効果を測定し、改善すべき課題の洗い出しをしましょう。
検証には、Googleが無料で提供している「Google Analytics(グーグル アナリティクス)」という、ホームページのアクセス情報を解析できるサービスが便利です。定期的にPDCAを回し、より結果を出すランディングページに育てましょう。
ランディングページ最適化のコツ
ランディングページを運用する上での悩みは、この2つに集約されます。
・アクセス数が伸びない
・アクセスはあってもコンバージョンにつながらない
これらの問題を、ランディングページ改善の糸口にする3つの方法を紹介します。
└H4:Google Analyticsでチェックすべき2つの指標
Google Analyticsにはさまざまなデータが集計されています。ランディングページの最適化にあたってチェックすべき指標2つはこちらです。
- 直帰率
- コンバージョン数/コンバージョン率
直帰率には、ユーザーの離脱しやすさが示されています。
直帰率が高い場合は、キャッチコピーは効果的か、またペルソナに沿った記事の内容になっているか見直す必要があります。また、広告から流入しているランディングページであれば、広告とランディングページの内容や見せ方に齟齬がないか確認しましょう。
コンバージョン数とコンバージョン率は、数字の大きさだけをチェックするのでは不十分です。サイトへのアクセス数であるセッション数に対してコンバージョン率が低い場合、機会損失を意味するからです。この場合はサイト全体のストーリー性を見直す必要があるでしょう。
ランディングページは試行錯誤を繰り返すもの
1ページに集約できる程度の少ない情報でユーザーの心を鷲掴みにするのは、決して容易なことではありません。
だからと言って闇雲に修正や変更を実施してはいけません。期待通りの結果もそうでないものも、全て今後の検証に役立てるための貴重なデータです。
どのような打ち出し方をし、それに対してどのような結果が得られたのか。またどのような仮定に対して結果はどうであったか。データを残して検証し、また次の仮定の下に修正を実施する、という作業を何度も繰り返して自社の勝ちパターンを獲得しましょう。
ランディングページ作成におすすめの無料ツール
ランディングページは、無料のホームページ作成ツールを利用すれば、簡単に作れます。無料で利用できるツールの中には、ランディングページ専用のテンプレートが準備されているツールもあるので、便利に活用しましょう。
たくさんのホームページ作成ツールの中で、直感的な操作が可能で初心者にも使いやすい、おすすめのツールをご紹介します。
ジンドゥー(Jimdo)
出典:ジンドゥー(Jimdo)
ジンドゥー(Jimdo)は、世界中で利用されている、無料でホームページを作成できるツールです。ランディングページにぴったりのレイアウトが用意されているので、初心者でも手軽に美しいランディングページを作成できるでしょう。
作成したランディングページは、さまざまなデバイスから最適な状態で見られる「レスポンシブデザイン」を採用。スマホユーザーにとっても見やすいランディングページに仕上がります。HTMLの知識がある場合は、独自コードを利用することでナビゲーションを非表示にすることも可能です。
ペライチ
出典:ペライチ
ペライチは、用途にあったテンプレートを選択して、画像と文字を変更するだけでランディングページが作成できるツールです。HTMLの知識がまったくなくても、見栄えの良いランディングページを作成できます。
商品の宣伝用にランディングページを作る場合、ペライチでは通販機能を利用することもできます。
商用:決済は有料のビジネスプランのみ利用可能
特徴:レスポンシブデザイン対応、HTML知識不要
ウィーブリー(weebly)
ウィーブリー(Weebly)は、海外発のホームページ作成ツールですが、日本語対応しているため気軽に利用できます。
ランディングページも、直感的な操作で簡単に作成可能です。動画に強いのが特徴のツールなので、動きのあるページを作りたい方にとくにおすすめです。
商用:有料のビジネスプランあり
特徴:スライドショーの設定や動画の埋め込みが簡単
まとめ
ランディングページは、ユーザーに商品やサービスの魅力をダイレクトに伝えられ、短期間で成果を出しやすいページです。
作り方のポイントを押さえて、結果につながるランディングページを作成しましょう。ユーザーの悩みを汲み取り、心に響くランディングページで、売り上げアップを狙いたいですね。