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初心者には難しい?ワードプレスでホームページ作成するメリット・デメリット

ワードプレスのメリット・デメリット

ホームページ作成と言えば必ず出てくるキーワードである「ワードプレス」。

 

豊富なテンプレートやプラグインにより初心者でもデザイン性・機能性に優れたホームページが無料で作成出来ると有名ですが、一方で使いこなすためには専門的な知識が求められるとも言われています。

 

今回はワードプレスについて、その特徴からメリット・デメリットまで解説します。

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初心者には簡単?難しい?ワードプレスの特徴

パソコンで作業をしている様子

ワードプレス(WordPress)は、圧倒的なシェアを誇る無料のCMS(コンテンツマネジメントシステム)です。

簡単にホームページ・Webサイトを作成できるシステムであるCMSの中でも使い勝手や機能性に優れており、個人・企業・官公庁など用途・領域を問わず幅広く活用されています。

 

世界中のホームページのうちなんと42.7%がワードプレスで作られており、CMSだけで見ると65.2%のシェアを誇っています。

シェア2位のShopifyが4.0%(CMSシェア6.2%)であることを考えると、ワードプレスが圧倒的に利用されていることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

【参考】W3Techs - Usage statistics of content management systems

(※記載の数値は2021年10月9日時点のもの。)

 

また知識が無くても簡単に高品質なホームページが作成できる点もワードプレスが圧倒的人気を誇る理由の1つですが、実際に運用やカスタマイズを行う際にはPHPやHTML、CSSなどホームページ作成の知識が必要となる点には注意が必要です。

 

ワードプレスは自分で作り上げていく必要があるため、知識や経験の全くない初めてホームページを作成するという初心者の方にとっては少しハードルが高いサービスと言えます。

PHPやHTMLと聞いてピンと来ない、調べるのも難しいという方は、取り扱いに苦戦する可能性があるでしょう。

 

こんな人にワードプレスは向いている・向いていない

シェアからも分かる通りワードプレスが優れたシステムであることは間違いありませんが、利用するにあたって向いている人とそうでない人がいることも事実です。

 

具体的なメリットやデメリットについて解説する前に、ワードプレスの利用に向いている人・向いていない人の特徴を見ておきましょう。

【向いている人】
  • 独学で調べたり、学習したりできる人
  • → 先ほど「ワードプレスは本当の初心者の方にはハードルが高い」とお話しましたが、実際に実現したい内容によってはホームページ作成の高度な知識が必要となります。ただし利用者が多い分情報量も多いため、「分からないことを調べる」というインターネットの基本的な使い方が出来ていればほとんどの場合問題ありません。このためワードプレスは、分からないことに直面した際に独学でも積極的に調べて学習できる、またそのような時間を割ける方に向いていると言えるでしょう。
【向いていない人】
  • 専門知識がなく、苦手意識のある人
  • 周囲にホームページ作成について頼れる人がいない人
  • → 前述の通り、ワードプレスを活用するためにはある程度の知識や経験、またそれらを調べる力が求められます。このためそれらの知識が無かったり調べることに抵抗があったりする方には、ワードプレスは向いていないと言えるでしょう。また不明点に直面した際に頼れる人がいない場合も、運用していくことは難しいと考えられます。

会社のホームページの場合は注意が必要

幅広く利用されているワードプレスですが、会社のホームページ作成・運用にワードプレスを利用する場合は特に注意が必要です。

 

理由としては、まずサポートがそこまで手厚くないためです。

ワードプレスは無料で利用できる分有料のCMSサービスやホームページ作成サービスに比べるとサポートは薄く、バージョンアップやプラグインなどでエラーに直面した場合でも基本的に自己解決が求められます。

企業ホームページは集客やブランディングなど何かしら営利的な目的があって運用していることが一般的かと思いますが、問題の解決に手間取ってしまうと直接的な損失に繋がりかねません。

 

また詳しくは後ほど「デメリット4.セキュリティ対策は必須」解説しますが、セキュリティリスクがあるという点も認識しておくべきでしょう。

ワードプレスは誰にでも公開されているオープンソースのサービスであり、また利用者も非常に多いサービスのためハッキングなどの標的とされやすいと言われています。

企業ホームページでは顧客の個人情報や会社の機密情報を取り扱うことも多いため、自身で必要なセキュリティ対策を行わなければならないということも理解しておく必要があります。

ホームページ作成をワードプレスで行うメリットは?

ワードプレス のメリット

ここまで導入・利用する上での注意点なども踏まえてお話してきましたが、ワードプレスは世界で圧倒的なシェアを誇るだけの優れたメリットを多数有しています。

 

具体的には、以下のような点がメリットと言えるでしょう。

ワードプレスのメリット
  • システムを無料で利用できる
  • ブログ感覚で利用でき、作成、更新が容易
  • おしゃれなデザインのテーマテンプレートが充実
  • カスタマイズの自由度が高い
  • プラグインでさまざまな機能の追加が可能
  • 利用者が多いため情報も多い

メリット1.システムを無料で利用できる

優れたホームページを簡単に作成できるシステムが無料で利用できるという点は、ワードプレス最大のメリットと言っても過言ではないでしょう。

 

無料で利用できるホームページ作成サービスは他にも多く展開されていますが、有料プランへアップグレードしない限り利用範囲や機能に制限がかかっていることが一般的です。この点ワードプレスの場合、個人、商用を問わず無料でさまざまな機能を持ったホームページを作成・運用できます。

また、独自ドメインの設定が無料で行える点も嬉しいポイントと言えるでしょう。

 

[補足]

ドメインとはURLの「○○.jp」「○○.com」などにあたる部分のことで、これらを固有のものにできる独自ドメインは運営元を明示したり信頼性を示したりとホームページ運用において重要な役割を担っています。

多くのサービスでは独自ドメイン設定は有料となっていますが、ワードプレスであれば無料で設定することが出来ます。(ただし、あくまでも設定が無料であって独自ドメインの取得には別途費用が必要です。)

メリット2. ブログ感覚で利用でき、作成、更新が容易

無料であるだけでなく、システム自体が非常に使いやすく簡単に利用できる点も大きなメリットと言えるでしょう。

 

規模や内容によってはある程度の知識を要するものの、基本的な文字の入力や画像の貼り付けから関連リンクの設定や簡単なSEO対策まで非常に直感的な操作で簡単に行うことができます。

 

ホームページは作成してからしっかりと継続して運用していくことが重要であるため、作成や更新が容易なことは非常に優れた点であると言えます。

 

メリット3. おしゃれなデザインのテーマテンプレートが充実

豊富なテーマテンプレートによって、用途に合わせたデザイン・機能を持つホームページが作成できる点もメリットと言えます。

 

テーマテンプレートとはホームページのデザインや機能などの情報を持った「ひな形」のことで、ワードプレスでは無料・有料のテンプレートが多数用意されています。

無料テンプレートであればワンクリックで簡単にダウンロードすることができ、また有料のものも基本的に数千円~2万円程度で購入できます。

 

さまざまな用途に合わせて最適にカスタマイズされたテンプレートが充実しているため、おしゃれでハイクオリティなホームページが簡単に作成出来るでしょう。

 

[補足]

無料テンプレートにも優れたものが多く存在しますが、サンプルページでスタイリッシュに見えていても実際に導入してみると思った通りにならない場合がある点には注意が必要です。

サンプルページはHTMLやCSSなどで独自にカスタマイズされている場合が多く、自身の環境で再現しようと思うとこれらのカスタマイズを自身で行う必要があります。

また海外クリエイターによって作成されたテンプレートの場合サンプルページも基本的に英語で作成されており、日本語フォントにすると全く異なる印象になってしまう場合もあります。

 

ワードプレスで企業用のホームページを作成したい場合は「ビジネスサイトの作り方|業種別おすすめワードプレステーマの選び方」の記事を参考にしてください。

 

メリット4.カスタマイズの自由度が高い

カスタマイズの自由度が非常に高く、希望のデザインや機能を備えたホームページ作成ができる点もメリットと言えるでしょう。

 

無料で作成したホームページの場合同じようなデザインや機能になってしまうことが多いですが、ワードプレスは無料ながらに優れたカスタマイズ性を持つため独自のホームページが作成できます。企業ホームページの場合は、独自性を出すことでブランディングにも繋げられるでしょう。

 

またカスタマイズ性に優れていることで、やりたいことや知識が増えた際にも途中でホームページ作成のサービスを変える必要がありません。

 

独自のデザインや機能を導入したい場合は相応の知識が必要となりますが、ワードプレスを運用しながら知識を身に付けて、ホームページと一緒に成長することができます。

メリット5.プラグインでさまざまな機能の追加が可能

カスタマイズには相応の知識が必要となるとお話しましたが、ワードプレスにはホームページの機能を簡単に拡張できるプラグインが多数用意されています。

 

お問い合わせフォームやショッピングカートの追加のほかSEOやセキュリティ対策などさまざまな機能を追加する優れたプラグインが多数存在し、ワードプレス公式サイトでは59,092件もの無料プラグインが紹介されています。(※2021年10月9日時点)

 

通常これらの機能を追加するためにはプログラミングの知識が必要となりますが、プラグインを利用することで簡単に高機能なホームページを作成することが可能です。

 

メリット6.利用者が多いため情報も多い

利用者が多い分、インターネット上でワードプレスの情報が多く公開されている点も大きなメリットと言えるでしょう。

 

公式のフォーラムをはじめワードプレスのコミュニティが多数存在しているため、分からないことがあればすぐに質問出来る環境があります。

ワードプレスの利用方法やエラー時の対処方法について解説した書籍やブログなども多いため、自身で調べることも容易です。

 

また利用者の多い人気のシステムであるため、機能追加やバグの修正など更新や改善の頻度が高い点も利用する上で嬉しいポイントと言えます。

ホームページ作成をワードプレスで行うデメリットは?

ワードプレス のデメリット

非常に優れたメリットを多数持つワードプレスですが、利用する上でいくつかの注意点やデメリットがあります。

具体的には、以下のような点がデメリットと言えるでしょう。

ワードプレスのデメリット
  • サーバー契約、ドメイン取得など事前準備が必要
  • 専門知識やスキルが必要になるケースも
  • SEO対策は自分で
  • セキュリティ対策は必須
  • プラグインが動かなくなることも?
  • 電話でのサポートはない

デメリット1.サーバー契約、ドメイン取得など事前準備が必要

作成から更新まで比較的簡単なワードプレスですが、サーバー契約やドメイン取得などの事前準備が必要であることは認識しておきましょう。

 

サーバーとはホームページ情報の保管しインターネット上で公開するために必要なものですが、ワードプレスを使用する場合はPHPとMySQLが使えるサーバーを契約する必要があります。

また独自ドメインに関しては先ほど「メリット1.システムを無料で利用できる」でお話した通り設定自体は無料で行えますが、取得はレンタルサーバー契約時や「お名前.com」などの専門サイトで別途行う必要があります。

 

近年ではこれらの設定をほとんど任せられるようなサーバーレンタルサービスも存在するためそこまで難しいものではありませんが、PHPやMySQLなどがどのようなものか簡単にでも把握して事前準備を行う必要がある点には注意が必要です。

 

またワードプレス自体は無料であるものの、レンタルサーバーの利用料金が月1,000〜2,000円程度、ドメインには年1,000円程度の費用がかかる点も押さえておきましょう。

デメリット2.専門知識やスキルが必要になるケースも

今までも少し触れてきた通り、実現したいホームページの内容によってはHTMLやCSS、PHPといったプログラミングの専門的な知識やスキルが必要です。

 

もちろんあまりカスタマイズを行わずにホームページを作成することもできますが、特徴がなくありがちなホームページとなってしまうリスクがあります。

 

はじめてホームページを作成するという初心者の状態から短期間で専門知識を身に着けることは現実的ではないため、知識やスキルは無いものの機能やデザイン性に優れたホームページを作成したいという場合は有料テンプレートを使用すると良いでしょう。

デメリット3.SEO対策は自分で

ワードプレスは自身でホームページを作り上げていくためのツールであるため、SEO対策も自分で行わなければならないという点は認識しておかなければなりません。

 

ワードプレスはデフォルトでも基本的なSEO対策をカバーした設計となっていますが、しっかりと結果に繋がるSEO対策を行うためにはGoogleの評価基準を把握したりターゲットのトレンドに沿ったキーワード設定を行ったりする必要があります。

 

SEO対策に優れたプラグインも多数存在しますが、適切なプラグインを選択するためにもある程度のSEO知識が必要である点は覚悟しておきましょう。

デメリット4.セキュリティ対策は必須

ワードプレスのデメリットとしてよくあげられるものが、セキュリティ上のリスクです。

 

ワードプレスは圧倒的なシェアを誇るオープンソースのシステムですが、利用者が多くソースコードが誰にでも確認できるためにハッキングなどの攻撃の標的にされやすいと言われています。

もちろんセキュリティアップデートなども頻繁に行われていますが、オープンソースという性質上限界があるというのが正直なところです。

 

このためプラグイン導入やサーバー設定によってセキュリティ強度を上げることが重要ですが、SEO対策同様高度なセキュリティ対策には相応の知識が必要となる点は覚悟しておきましょう。

デメリット5.プラグインが動かなくなることも?

ここまでデメリットを解消するためにも何度か登場したプラグインですが、プラグインが利用できなくなってしまうリスクがある点には注意が必要です。

 

プラグインを利用するためにはワードプレスのシステム自体のバージョンとプラグインのバージョンが合っている必要がありますが、プラグインの開発終了などによりシステムバージョンアップの際にプラグインのバージョンアップができなければ互換性を失って利用できなくなる可能性があります。

プラグインを利用するためにシステムバージョンアップを行わないという選択肢もありますが、セキュリティ上のリスクが高まるためおすすめできません。

 

優秀なプラグインが豊富にあることはワードプレスのメリットですが、有料サービスと異なりこうしたリスクがある点は注意しておきましょう。

デメリット6.電話でのサポートはない

ワードプレスのサポートはメールのみであり、電話サポートは用意されていない点も認識しておく必要があるでしょう。

 

ワードプレスは出来ることが多い分、バージョンアップやプラグインの競合などでエラーに直面する機会も多くあります。

そのような際に電話でのサポートや解決の依頼ができれば安心ですが、ワードプレスでは基本的に自分で調べたりフォーラムで質問したりといった自己解決が求められます。

 

対処方法の調べ方が分からなかったり、そもそも分からないことが分からなかったりといった初心者の方にとっては、電話サポートが用意されていない点は大きなデメリットとなるでしょう。

 

 

まとめ

ワードプレスってよい?わるい?

今回はワードプレスについて、その特徴からメリットやデメリットまで解説しました。

 

ワードプレスは無料で簡単にホームページ作成が行えるだけでなく、豊富なテンプレートやプラグインによって高いカスタマイズ性を持った非常に優れたホームページ作成のシステムです。

利用者も非常に多く情報量も豊富なため、調べたり学んだりすることが苦にならない方には非常におすすめできます。

 

一方でワードプレスの良さを引き出すためには相応の知識やスキルが必要となり、またセキュリティやサポートの面で不安が残るということも否めないでしょう。

ホームページに関する知識が無かったり苦手意識があったりする方にとっては少々ハードルが高いシステムと言えます。

 

ただし、ワードプレスを通してホームページ作成や運用について学びホームページと共に成長していくことができるとも言えます。

他のサービスを利用したり本格的にホームページ作成を依頼したりする際にも、ワードプレスを通じて得た知識やスキルは必ず役立つでしょう。

 

学習時間や学習意欲がある場合は、まずワードプレスを使ってホームページの作成や運用を行ってみてはいかがでしょうか。