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リモートワーク環境でより生産的に仕事に取り組む方法

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個人事業主の方なら慣れたものかもしれませんが、普段通勤していた方はリモートワークを始めてから、もうしばらく経つという方が多いのではないでしょうか。通勤時間がなくなり、時間を有効に使えるようになった一方、長いリモートワーク期間によって、そろそろ集中力やモチベーションを保つのが難しい頃ではないですか?

 

リモートワークではその日の終わりまでに、しなくてはならないことをやり終えているように、生産性を妨げる誘惑を自らで回避しないといけません。さもなくば、仕事のストレスを、仕事後にもひきずることになりますし、それはあなた自身にもプライベートの生活にも良いことではありません。

 

この記事ではすぐに導入できる、生産性を高めるためのチップスをいくつかご紹介します。ぜひ実際に日々の業務に取り入れてみてください。

在宅勤務時の1日を組み立てる

リモートワークをしているといつでも仕事ができますが、それが常に利点であるとは限りません。いつでも仕事ができるといことは、いつも精神的に仕事に対する心待ちを維持しないといけません。

 

 ・自分の最も生産性が高い時間帯を知る。

リモートワークになっても業務時間が変わらない場合や、もしくはいつでも自身の裁量で仕事を行えるようになった場合など、働き方も大きく変わったのではないでしょうか。
時間を効率的に使うには、まずは自分の一番生産性が高い時間を選びましょう。人によって朝早い時間かもしれないし、夜遅い時間かもしれません。自身に最適なスケジューリングを組む目安になります。

 

・日々の目標を設定する。

1日の計画をたて、何時にどの作業をすのるか決めましょう。ホラー界の巨匠スティーブン・キングは、新しい本の原稿を毎日午前中に2000文字書くといいます。それ以上もそれ以下もありません。そして午後は調べ物といった他のことに当てるのです。

 

・定期的に休憩をはさむ。

生産性を考えるなら忘れてならないのは、定期的な休憩です。いくら時は金なりで、働いているといっても、疲れ切っていては集中力にかけてしまい、結果、仕事の質が下がりかねません。

 

・仕事をきちんと終わらせる。

仕事には締め切りがつきもので、普段より時間のかかるかもしれない特別なプロジェクトもあります。しかし、特別なプロジェクト以外にも、毎日何かしらの目標を設けて、業務を達成できるようにするべきです。その日の仕事を終え営業時間が終わったら、1日の終わりとしてきちんと仕事を締めくくり、自分もPCも電源オフして、お疲れ様の乾杯でもしましょう!

仕事とプライベートをきちんと分ける

会社に通勤して働いていたころは、仕事と私生活の境界を決めるのは今よりもっと容易でした。朝、会社についた時点で仕事中になるし、夜、帰宅時点ですでにプライベートです。そこに混乱や解釈の余地はありません。

 

しかし個人事業主やリモートワーク状況下ではその境目は曖昧になっているといえるでしょう。仕事場と住居が一緒であればなおさら。中には一日中仕事中のように感じ、完全にオフには絶対にできないという人もいます。

 

・自分が生産的に業務を行える場所を確保する。

背後にテレビのおしゃべりが聞こえ、ノートPCを膝にのせてソファで仕事なんて魅力的です。だからこそ、明確に仕事に専念できる場所を作るのです。理想的には、家に事務所やワークスペースがあるといいのですが。もしなくても、問題ありません。ソファから離れることさえできれば、ノートPCとともに、キッチンテーブルで仕事してもいいし、マスクをしてカフェに行ってもいいでしょう。

 

・気持ちを「仕事モード」に入れる。

そのスイッチはシャワーを浴びる、パジャマから仕事用の服に着替える。仕事用のコーヒーカップを使うなどなんでもいいのです。誰も服装なんか見ていないとしても、これらの心の切り替えスイッチで、ちゃんと仕事に集中するムードを作り、意識せずとも仕事の調子がでてくるようになります。

 

・仕事時間中に家事をしない。

仕事時間中に家事とのマルチタスクを両立したい衝動にかられ、それを回避するのは本当に難しいです。(もちろん、掃除も洗濯も「お仕事」なのですが…。)仕事時間中はそういった行動を禁止し、業務に全神経を集中させましょう。

気晴らしは災いのもと…

新しいメールが来た!SNSにメッセージが入っている!ラジオから流れてる曲がすんごくいい!

 

現代では星の数ほど多くの気を散らせるものがあり、しかもまんまとはまってしまいます。カリフォルニア大学アーバイン校のグロリア・マークによると、気晴らし(気が散ってしまって)から仕事に戻るまでには最大23分かかり、これはその日を通じての生産性を著しく低下させることになるそうです。

 

・スマホからは離れる。 

スマートフォンはミュートかフライトモードにする、もしくは他の部屋に置いてみてください。新しいメッセージが来るたびにスマホを開くなんてことはしないでください。一定時間(例えば1時間)集中して仕事した後に、大事なメッセージを逃していないか確認しましょう。

 

・メールも同様。

全てのメールをすぐに読んで、返事を返す必要があるわけではありません。メールは都度ではなく、定期的にチェックしましょう。

 

・周囲の音を抑える。

通りの雑音やお隣のラジオの音に関わらず、気を散らす音のいくつかは容易に止めることができません。そういった場合は、騒音低減ヘッドフォンが便利です。生産的な音環境を作るために好きな音楽を聞く人もいます。何が効果的かは、人それぞれです。

 

・ワークスペースをきれいにする。

何も机をピカピカにす必要はありませんが、少なくとも、気を散らせるものが置いてあるのはいただけません。支払ってしまった請求書はファイルにしまいましょう。いずれにせよ、「あれやったよな?」と確認するためだけに、数分おきに紙の山を掘り下げたくなるようではダメです!

 

・マルチタスクは忘れる。

人間の脳は、同時に複雑な複数の作業を行うことはできないものだと、研究でわかっています。実際、人の注意は一つの行動(活動)からもう一つへと絶えず移っていて、結果的に記憶力が低下します。一つのことに集中し、いくつかのタスクを同時にしようとしないでください。

…しかし、創造性をもたらしてくれることも

前項で、気晴らしは悪しきモノだといったばかりですが、例外もあります。

ある研究結果によると、良い気晴らしは実際にクリエイティブな作業の役立つそうです。ある特定のアプローチにあまりに焦点を当てすぎると、精神的に行き詰まってしまうことがあります。そんな時、気晴らしは新たな解決法を考えるのに役立ちます。多くの有名な発明家が、最高のアイデアは全くその問題について考えていない時、例えばお風呂の中、散歩中に浮かんで来たといっています。

自分用のホームオフィス環境を整える

きちんと計画されて生産的な稼働日がなければ、スピード感がなくなり、良いアウトプットではなくなってしまいます。それゆえ、計画をもって1日を始めることが重要なのです。この計画をどれくらい緻密に立てるか、どれくらいそのまま守るのかは、自分で決めることです。

 

日々の仕事の生産率を上げるのは、自分でルールをつくり実行することだったり、掃除をすることだったり、すぐにできる工夫が大事です。

 

何でもよいので、上記ですぐに実行できそうな項目があったら、ぜひ1日だけでも導入してみてはいかがでしょう。