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紹介するアプリケーション
〇動画配信プラットフォーム3選
- Facebook Live
- Instagram Live
- YouTube
- Zoom
- Google Meet
- Microsoft Teams
- Discord
動画配信(ライブストリーム)プラットフォームやWeb会議システムは、お客様とオンラインで会議したり、セミナーを開いて事業を推進したりするには素晴らしいツールです。
昨今、気軽に人と会えない状況が続くなか、多くの個人事業主や企業の従業員がオンライン上で顧客や自社社員とのミーティングや事業を促進するために動画コミュニケーションを活用しています。
この記事では、小規模事業者にお薦めの動画配信プラットフォームとWeb会議システムを紹介します。ぜひ自身の事業にあったものを選ぶ手助けにしてください。
オンラインでライブストリーミング(動画配信)?ミーティング(会議)?
小規模事業主としては知っておくべき動画コミュニケーションには2つのタイプがあります。
-
動画配信プラットフォーム:「配信」とあるように、コミュニケーションが一方方向です。ユーザーがリアルタイムでオンライン視聴できるよう、音声と映像を配信します。通話はできず、チャットなどで視聴者とコミュニケーションをとることができます。セミナーやクラスを"発信者"対"大人数"に配信するのに向いています。
- Web会議システム:「会議」とあるように、相互にコミュニケーションをとることができます。従来の電話のようなものですが、通話者はコンピューターやスマホ画面でお互いの姿を見ながらることができます。会議などのように、少人数で互いに会話しながら通話するのに向いています。
どんなサービスが最適かを見極める
「Web会議システム」や「動画配信ストリーミングアプリ」に何のツールを選ぶかは、いくつかのポイントがあります。以下のポイントに対する答えを用意しましょう。
- どんな種類の事業を手がけていますか?
- 相互コミュニケーションが必要ですか?それとも一方的に動画を配信できればいいですか?
- どれくらいの参加者がいますか?
- あとで観られるように、録画する必要がありますか?
- 他のプラットフォームでその動画を共有したいですか?
- そのアプリにどれくらい費用をかけられますか?
ヒント:将来的に運用方法が変わる可能性があるか、異なるツールに移行する可能性があるかを事前に考えてください。SNSなどで動画配信を始めた場合は、途中で媒体を変えるとフォロワーも失うことになりかねません。
次からは7つの動画配信サービスとWeb会議システムを比較します。あなたの事業に最適なツールの選び方について紹介していきます。
無料で始められるライブストリーミングアプリ3選
オフラインで行っていた教室やセミナーをオンラインで開催するなど、一人の主催者対多数の参加者がいることを予定しているならば、動画配信プラットフォームを利用しましょう。SNSで多くのフォロワーがいるのならば、YouTubeでフォロワー0の状態から始めるよりも良い結果が得られるかもしれません。
1.Facebook Live
出典:Facebook
動画配信時間:スマートフォンから1.5時間
自動録画:〇 動画として投稿するか選択できる
チャット機能:〇
視聴者のアカウント作成:必要
Facebook Liveはフェイスブックの埋め込み式ライブストリーミングアプリです。
ノートパソコンやスマートフォンで録画ができ、リアルタイムで友達やフォロワーが視聴できます。
これは一方方向の配信で、フォロワーはあなたのことが見えていますが、あなたから彼らは見えません。動画は1.5時間まで録画・配信することができます。
メリット
-
配信中にチャット機能を使える
ライヴ配信中に視聴者と交流したり、コメントを残せるようにFacebookのコメント機能を利用できます。 -
ビデオを後からシェアできる
後々ビデオをFacebookのプロフィールに残すことができ、再度シェアして、他の人が観られるようにしたり、その動画で広告を出したりすることができます(有料)。もちろん、必要なければページから削除することも可能です。 -
アカウント毎に情報を切り分けることができる
個人的なページと事業用ページを二つ持っている場合、情報を切り分けて事業用ページから配信することができます。
デメリット
-
事業用ページもしくは個人アカウントが必要
Facebookは登録すれば無料で誰でもすぐに始められますが、それはコンテンツを視聴する人も同じです。視聴にはアカウントが必要で、登録しないと動画配信を見ることができないのです。あなたの動画配信を見てほしいのはFacebookに登録している人ですか? -
業界によっては、適したプラットフォームではない
FacebookはSNSの中でも一般的に登録者の平均年齢が高めなのが特徴です。あなたが10代のユーザーが多いサービスを運用しているのであれば、異なるSNSで動画を展開したほうが効果的かもしれません。 -
Facebookを今から始めるのであればフォロワー数を増やすことから考えなければいけない
新規で動画配信のためにアカウントを作るのであれば、動画コンテンツだけでフォロワーを増やすのは難しいかもしれません。
適しているのは?
地方の事業やすでにFacebookのフォロワーを獲得している場合はおすすめです。
費用をかけずにライブ動画配信を試したいなら、使ってみる価値はあります。SNSの部類としては登録者の平均年齢が高めなのも特徴です。
2.Instagram Live(インスタライブ)
出典:Instagram
動画配信時間:スマートフォンから1時間
自動録画:× インスタグラムストーリーズに投稿は可能(24時間後に消滅)
チャット機能:〇
視聴者のアカウント作成:必要
Facebook同様、Instagramでもライブ配信が可能です。スマートフォンからライヴ動画を1時間まで配信することができます。これも一方向で、フォロワーはあなたが見えますが、あなたは視聴者を見ることができません。
メリット
-
配信中にチャット機能を使える
フォロワーは、配信者とコミュニケーションを取ることができ、コメントで反応を返すことができる。 -
チャット機能の設定ができる
コメントを非表示にしたり、特定のキーワードを含むコメントだけを残すなど選択できる。
デメリット
-
個人アカウントが必要
Instagramのアカウントが必要。Instagramを始めたばかりでフォロワーが少なければ、出だしの視聴者数は少なくなる。 -
スマートフォンのアプリからしか使えない
PC用のソフトウェアがないのでPCから動画を配信できない。 -
時間がたったら動画は消滅する
ライブ動画は1時間後には消滅してしまう。(Instagramのストーリーズでシェアしていれば24時間後)録画したい場合は、別のアプリを使って動画を保存するなどの対策が必要です。
適しているのは?
すでにフォロワーがいて、そのフォロワーがInstagramを活用している場合。服やアクセサリーといったファッション業界同様、ヨガやフィットネスインスタラクターといった健康、フィットネス、ライフスタイル領域といった、向上思考のあるブランドにはかなり適しています。ビジネスでのInstagramの使い方についてはこちらのコラムを参照してください。
3.YouTube
出典:YouTube
動画配信時間:PCから8時間(フォロワーが1000人を超えるとスマートフォンからも投稿できる)
自動録画:〇
チャット機能:〇
視聴者のアカウント作成:無くても見れる
おそらくもっともメジャーなのは、動画とほぼ同義語にすらなっているYouTubeでしょう。YouTubeLiveはユーザーがテレビを見るかのように、動画を視聴できる一方方向の動画配信プラットフォームです。ライブ配信動画は8時間まで可能なので、会議やイベントの配信にはぴったりです。
メリット
-
ホームページと併用することでSEOにも対応できる
YouTubeはGoogleの所有ですが、実際にはYouTube自体が検索エンジンの役割を担っています。YouTubeに何か投稿して、それをホームページにリンクしておけば、SEOにも有効ですので、ユーザーにオンラインで見つけてもらいやすくなります。 -
マネタイズに向いている
視聴者数を増やしながら、マネタイズする選択肢もあります。YouTubeは動画コンテンツに表示させる広告収入や、スーパーチャット機能など、収入を得る機能を多く提供しています。 -
視聴者のアカウント作成が不要
ユーザーはアカウントがなくても動画を見ることができます(ここが、FacebookやInstagramとの違いです)。 -
放映した映像を後から公開できる
ライブ配信した動画はアーカイブとして自身のチャネルにアップできます。(アーカイブとしてアップロードされるまでには一定の時間が必要です。) -
動画を公開する範囲を設定できる
投稿側も、「プライベート設定」で動画をアップロードしたり、プライベート設定のリンクから秘密のグループへシェアしたりできます。
デメリット
-
Googleのアカウントと自身のチャネル作成が必要
投稿するにはGoogleのアカウントが必要で、配信前には自身のチャンネルを作っておく必要があります。 -
初めて動画投稿を始めるときはフォロワー0からスタート
YouTubeを初めて利用する場合、最初の視聴者は少ないでしょうし、フォロワーが増えるまではその状態が続きます。 -
モバイルアプリからのライブ配信はチャンネル登録者数が 1,000 人以上である必要がある
チャンネル登録者数が1000人以下の場合はPCとWebカメラを使って発信します。
適しているのは?
幅広い視聴者に動画をシェアできますし、8時間という時間制限もイベントや会議の配信に適しています。すでにyouTubeをフォローしていたり、学校のクラスや会社の同僚といった特定のグループに動画をシェアするだけでなく、単に動画をアップロードしてソーシャルメディアのプロフィールでシェアしたり、ジンドゥーのウェブサイトに追加したりするだけの場合でも便利です。
Web会議システム(動画配信プラットフォーム機能は有料)に使える無料のツール4選
マンツーマンのレッスンや、オンライン上で定期的に話し合う必要のあるビジネスを展開しているなど相互型のコミュニケーションが必要な場合は、Web会議システムを導入しましょう。
有料会員になるとライブストリーミング機能があるサービスをご紹介するので、必要があればセミナーやクラスの開催も検討することができます。
4. Zoom(ライブ配信機能は有料)
出典:Zoom
Web会議システムの機能
無料通話時間:2人だと無制限/3人以上は40分
最大人数:100人まで
チャット機能:〇
画面共有機能:〇
録画機能:×
アカウントなしで参加:×
Zoomはグループでのビデオ通話に特化して作られたビデオ会議ツールです。特化して作られたということもあり、画質や音声は非常にクリアです。スマートフォンやデスクトップから双方向のビデオ通話が可能で、画面共有や文字でのチャット機能もあります。
【動画配信について】
有料版では、SNSやYouTubeと接続してウェビナーを放送することも可能です。
メリット
- マンツーマンの通話は無制限で無料
-
録画機能が無料版から使える
後で見返したり、他の同僚と共有できるようなミーティングの録画機能が簡単に使えます。
デメリット
-
アプリのインストールが必要
しかしながら設定は簡単ですぐできます! -
無料版ではグループ(参加者100名まで)でのビデオ会議は40分までで自動終了
有料プランには大企業向けから小さなチーム用まで、無理なく使える多彩なプランが用意されています。
最適なのは?
1対1のビデオ通話や40分以内の短いグループミーティングが必要な小規模ビジネス、大事なプロジェクトの打ち合わせを録画したいと思っているチームなどに適しています。
もし、有料プランに投資しようと思っているなら、出席者のフォームを確認したいフィトネッスコーチといった方達にも、いい選択肢だと思います。今年はたくさんの会議やライブイベントが中止になり、zoomを使うことが主流になりつつあります。
4.Google Meet(ライブ配信機能は有料)
出典:Google
Web会議システムの機能
無料通話時間:60分
最大人数:25人まで
チャット機能:〇
画面共有機能:〇
録画機能:×
アカウントなしで参加:〇
Google Meetは無料で最大25名までと双方向のビデオ通話ができるツールです。必要なのはGoogleのアカウントのみ。もし受信者がGoogleのアカウントを持っていなくてもFirefoxやSafariのブラウザを開くことができれば使用できるので、PCやスマートフォンから受電できるのも魅力的です。他のGoogleアプリとも連携されていて、画面共有や通話中のテキストでのチャットといった機能も利用可能です。
【動画配信について】
Google Workshop(旧称:G Suite)ユーザー(有料)のみ使用可能でライブストリーミングリンクを使って、10万ユーザー(開催者と同じ企業ドメインのユーザーのみ)までならライブ配信することができます。
メリット
- 通話時間の制限なしに、25名までの同時利用が無料!
- Googleカレンダーと自動的に同期するのでスケジュールリングが簡単
-
ブラウザもしくはスマートフォンから直接使えて簡単
デメリット
- Googleアカウントの作成が必要
-
録画機能は有料
Google Workspace(旧称:G Suite)に加入しないと使えません。 -
ライブストリーミング機能で配信できるのは開催者と同じ企業ドメインのユーザーのみ
適しているのは?
すでにGmail やGoogle Driveを使っている個人や事業者で、打ち合わせや、教室、コーチングセッションなどをリモート化して、信頼できる配信ソフトを無料で使いたい人。
もし全社内の通話などで25名以上との打ち合わせなどが必要なら、有料のGoogle Workspaceアカウントにアップグレードしてください。250名までのWeb会議参加や録画機能など、追加の機能が使えます。
6.Microsoft Teams(ライブ配信機能は有料)
出典:Microsoft
Web会議システムの機能
無料通話時間:8時間
最大人数:300人まで
チャット機能:〇
画面共有機能:〇
録画機能:×
アカウントなしで参加:〇
Microsoft は Word や Excel などのオフィスで使用するためのソフトウェアを提供している企業です。その Microsoft が提供する様々なソフトウェアをオンラインで提供しているのがOffice365です。
オンラインでWeb会議をするには、Office365の提供サービスのうちの一つであるTeams の機能を利用することができます。Microsoft Teams は無料で使い始めることができて、Web会議では最大300人、画面共有機能、チャット機能もあわせてご利用できます。
【動画配信について】
Office 365 Enterprise E1、E3、E5 ライセンス、または Office 365 A3、A5 ライセンス取得者のみ、ライブイベントとして10,000人まで参加できる動画を配信することができます。視聴の際はアプリが無くてもWebブラウザーから視聴することができます。
メリット
- 通話時間の制限なしに、250名までの同時利用が無料
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Microsoftのツールをすでに使っている際には連携が簡単
Teams 内でWord や Excel を開いて編集する機能があるなど、Microsoft のツールを既に使用している場合は連携がし易いでしょう。 -
ブラウザもしくはスマートフォンから直接使えて簡単
デメリット
- チャットできるのは同じグループにいる人のみ
-
録画機能は有料
-
会議の予約ができない
「今すぐ会議」のタブのみ使用可能
適しているのは?
すでにOutlookを使っている個人や大人数のメンバーがいる事業者や、ビジネスの現場で信頼できるソフトウェアを使用したい人。Microsoftがビジネス向けのツールなので、ビジネスの現場でも安心して使用できる信頼性があります。Office365を契約すると録画が可能になり、Teams以外にもMicrosoftが提供する、ビジネスの現場で使えるサービスを利用することができます。
Web会議システムにも動画配信プラットフォームとしても使える無料のツール
7.Discord
出典:DISCORD
Web会議システムの機能
無料通話時間:なし
最大人数:25人まで
チャット機能:〇
画面共有機能:〇
録画機能:〇
アカウントなしで参加:×
Discordはなんでもありのプラットフォームです。
おそらく今回紹介したもののなかでもっとも聞き馴染みのないアプリでしょう。もともとビデオゲームのコミュニティ向けにデザインされたチャットプラットフォームで、Slackと似た部分が多いと言われています。個別のチャネルやユーザーグループで独自のサーバーを作ることができ、直接メッセージを送ったり、音声・ビデオ通話もできます。
ビデオ通話は25名まで、ライヴ動画配信は50名まで視聴することができます。
未だに、ゲーマーがユーザーのほとんどを占めますが、幅広いコミュニティに使われ始めています。
メリット
- Web会議(通話)と動画配信機能がどちらも無料で使える
-
操作性がよい
登録から実際に使うまでの一連の流れはとても簡単です。
1.プライベートグループである[サーバー]を作る
2. ユーザーを招待する。
3.トピックごとにチャットを作る(通話も可能) -
音質・画質が比較的良い(場合が多い)
Discordはゲームの中継のためのツールなので、通信についてはシームレスに設計されています。(ゲーム中にコンピューターの速度が下がったら、ゲーム配信ツールとして成り立ちませんからね。)
デメリット
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企業には向かない
あくまで、ソーシャルプラットフォームであり、商用や大企業がビジネスで利用するには不向きです。 -
Discordアカウントが必要
取引先やお客にも知ってもらい、アプリをダウンロードしてもらう必要があります。
適しているのは?
ビジネス色が強くない組織に向いているでしょう。低予算だが常に連絡を取れるプラットフォームを探しているコミュニティー、学習グループ、非営利団体といったグループにとっては便利です。また、1週間に1度の授業配信でも、オンラインでの会議の配信でも、50名までへのライブ配信をしたい人たちには最適な選択肢と言えます。
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