近年、ネット上で商品を売買できるプラットフォームが増えたので、ネットショップを開くことが用意になりました。しかし、いくら優れているショップのプラットフォームであっても、お客さまが商品を購入してくれるかどうかを決めるのは、「商品画像の撮り方」や「商品説明文」がポイントになってきます。
商品ページは、商品のことをアピールできるページなので存分に活用しましょう。商品ページを改修するだけで売上が伸びた人もいるように、商品ページは売上に直結する部分なので、ネットショップを運営している方はぜひ参考にしてみてください。
商品説明を書くのは、お客さまの不安を取り除くため
ネットショップは、実際の店舗とは異なり、商品そのものを手に取ることも試してみることもできないので、お客さまはホームページに書いている情報から商品をイメージし、購入するかを決断します。そのため、 商品説明文ではお客さまが不安に思いそうなことを予測して、できるだけ細かく商品を伝えるように意識しましょう。
商品ページに商品名だけを記載していませんか? 商品ページは購入意欲の高いお客さまへ商品をアピールできるページなのでもったいないです! 商品の名前だけではなく、お客さまが気になりそうなことを記載しましょう。
法則1: 説明文は5W1Hに当てはめて書く
お客さまが気になることはなんとなく予測できたけれど、どのように伝えたら良いのかイマイチ分からない方は、説明文を5W1H で書いてみましょう。
例
What | 宮崎県産のマンゴー |
When | 6月〜8月の間、期間限定で販売します |
Where | 全国でもっとも美味しいマンゴーがある宮崎県産です |
Who | 宮崎県の地元の〇〇農家が愛情かけて育てています |
Why | リピーター続出の理由は、大きくて糖度が高い味わいに虜になったからです |
Whom | ご自身のご褒美やお世話になった方へのギフトとしても人気です |
How |
・食べごろになりましたら、冷蔵便でお届けします ・〇日までにお召し上がりください |
HowMuch | 1個〇円、4個で〇円 |
商品を熟知している人であれば、少ない情報で商品をイメージすることができるかもしれませんが、ネットショップに訪れるお客さまみんながそうということではありません。そのため、商品ページでは、商品について全く知らない人でも説明文を読めば理解できることが望ましいです。
商品の説明文を読んでも、疑問が残るのであれば「商品の説明」の役割を果たしていないということです。説明文がかけたら、第三者の目で確認してもらい、誰が読んでも商品について理解できる説明ページに仕上げていきましょう。
「思っていたのと違う」を減らすために詳細まで記載しよう
詳細の情報を書くことが大切なのはわかったけれど、文字の量が多すぎると読まれないのでは? と思う方もいるかもしれません。これは確かに正しいのですが、情報が少なすぎると商品に興味を持ってもらえない可能性が出てきます。そのため、商品の情報を出来るだけ多くお客さまにお伝えすることが大切であるということです。
そのため、商品に興味を持ってもらった上で、購入してもらいたいのであれば、産地や素材、重さ、サイズなどの商品の詳細情報を必ず記載しましょう。
これらの情報は、 お客さまが欲しい商品の情報とマッチしているかを見定める判断材料となります。もし、購入意欲の高いお客さまが商品ページをみて商品を気に入った場合はそのまま購入ボタンを押してくれるでしょう。
▼ ファクトリーブランド「Etuby」さまの商品ページ
しかし、もし商品ページに詳細の情報が書かれていない場合は、あなたのショップに質問をしてくれるか、他のショップに移動してしまうかに別れるはずです。商品についての詳細の情報がないことは、購入までに時間がかかってしまいます。この時間に比例して、商品購入率は低くなってしまいます。
売れる商品ページでは、いかに「購入までのハードルを低くできるか」が勝負です。詳細情報を記載して、お客さまが質問をする手間を省き、ハードルをできるだけ低くできるように心がけてみましょう。また、ネットショップの運営者側としても、 お客さまが誤って商品を購入したときに起こる返品や返金を防ぐことができるので、商品情報は詳しく書いておくことが良いです。
法則2: ベネフィットを伝えて購入意欲を掻き立てる
ベネフィットとは、お客さまが商品を購入することで得られる価値のことです。
なぜ商品を購入しますか? 単純に「物欲」という言葉で話を片付けてしまうのではなく、「なぜその商品が欲しいのか」を考えてみてください。それを考えてみると、お客さまが本当に欲しいのは商品ではなく、「ベネフィット(=商品を購入することで得られる価値)」であることに気付けるはずです。
そのため、お客さまに商品を購入してもらうためには、 お客さまにとってのベネフィットを伝えることが 1 番刺さる言葉となるのです。
あなたのショップに訪れるであろうお客さまが「どのような価値を得たいのか」を考えてみると、どのようなベネフィットを伝えたら良いのかが明確になります。
なぜお客さまが商品が欲しいかを予測してみる
例
- 無添加の化粧品を買いに来たお客さま
- 名前入りの商品を買いに来たお客さま
- オーダーメイドの帽子を買いに来たお客さま
- 赤ちゃんのブランケットを買いに来たお客さま
など
お客さまがあなたのショップページにたどり着いたのは、「解決したい問題や欲求」があるためです。そのため、お客さまがあなたのショップに訪れた理由を考えてみましょう。
そして、あなたの商品でその問題を解決することができることを商品ページで伝えていきます。
お客さまにとってのベネフィットを伝える
例
- 無添加の化粧品
- 名前入りの商品
- オーダーメイドの帽子
- 赤ちゃんのブランケット
など
法則3: 説明文をフォーマット化する
商品ページでは、お客さまにベネフィットを正しく届けるべきだとお伝えしましたが、せっかくお客さまに刺さる説明文であっても、文字を羅列されているだけでは、読みにくいという印象を受けるだけではなく、せっかくのベネフィットがお客さままで届かないのです。
読みやすい文章についてはこの記事を参考にしてみてください。
お客さまがたくさんの情報の中から情報を探し出せるように、説明文をフォーマット化しましょう。毎回決まったフォーマットを使うと、お客さまはどの情報がどこにあるかを無意識のうちに理解するため、複雑に考える必要がありません。
フォーマットを作るときには、見出し、箇条書き、短い段落、豊富な画像などを上手く使うことで、お客さまのネットショップでの買い物をぐっと快適にすることができます。
見出しをかき、そのあとに箇条書きで情報を補完するだけでも、この商品はなにか、なぜ特別なのかがわかりますし、こうすることで 素早く情報が欲しい人にも、詳しい情報が欲しい人にも満足のいく説明文にを作成することができます。
法則4: お客さまのレビューを載せる
お客さまに商品を購入してもらうには、ベネフィットを伝えることが大切であるように、売れる商品には何かしらの「裏付け」があります。
そこで、効果的であると言われている、第三者の意見(お客さまのレビュー)を載せてみましょう。なぜなら、世間での反響は心理学的にも強い動機づけになるのです。ショップオーナーに「世界一美味しいコーヒーですよ」と勧められるよりも、実際に購入したお客さまが「今まで飲んだコーヒーの中で一番美味しかった」という方が購入したい気持ちが掻き立てられませんか?
お客さまの声を載せたり、新聞記事やブログに取り上げられたとリンクを貼って、第三者からの意見を載せることで、発信している情報の信憑性が一気に上がります。
大手のネットショップサービス(Amazon や 楽天など)で買い物をする方も、レビューをみたことが一度はあるのではないでしょうか? 購入者は、小規模業者の商品を買う前に平均で10人分のレビューを読むという統計データもあります。
法則5: キャッチコピーを考える
思わず商品の詳細がみてみたくなるようなキャッチコピーがポイントになってきます。ほんの一行程のキャッチコピーに惹かれ、詳細を読んでくれるお客さまも少なくありません。
キャッチコピーを考えたら、出来るだけ目立つように工夫をしましょう。理由は、先ほどの商品の説明文の件と全く同じです。説明文の文字サイズよりも大きく、色をつけたりなどと工夫をしてお客さまに訴えかけましょう。バナー画像を作ったり、ヘッダー画像として利用するのも良いかもしれません。
法則6: 商品ページにも SEO 対策でキーワードを散りばめよう
ネットショップのメリットは、実店舗に足を運ぶことができない層まで取り込めることです。欲しい商品が明確なお客さまは、検索エンジンにキーワードを入れて検索します。検索からのお客さまを取り込むためにも商品ページの SEO 対策もお忘れなく。
まず、商品を購入するお客さまに検索して欲しいキーワードを決めます。キーワードを決めたら、説明文内に先ほど決めたキーワードを散りばめていきます。キーワードは、その商品がなにかが分かるキーワードにしましょう。キーワードの設定方法はこちらの記事を参考にしてみてください。
法則7: 写真は必ず複数載せる
商品ページは商品写真と説明文が重要であると冒頭でお伝えしましたが、商品写真にも注意が必要です。直接商品を確認することができないお客さまにとって商品写真は、購入に繋がるか繋がらないか判断材料の一つでもあります。
商品写真を載せる際は、シンプルな写真を数枚とコーディネート写真を数枚載せましょう。シンプルな写真とは、商品の素材やサイズ、デザインを細かく確認ができるように商品を目立たせる写真のことです。そのため、背景は白などのシンプルな場所が好ましいです。シンプルな写真を撮る際は、撮影ボックスなどを使うと、誰でも簡単にプロのような商品写真を撮ることができるのでおすすめです。
コーディネート写真では、その商品を使ったときの様子をイメージできるように、洋服であれば着画、他のアイテムと合わせた様々なコーディネートの提案をしたり、ジャムであれば中身が見やすいように、容器を移し変えて食卓に並べてみたり、パンに塗っている写真やアレンジ方法(アイスクリームのトッピングにしてみたり、お料理の隠し味としても使える様子の写真)などを載せると、商品を買ったあとの活用方法について事前に知ることができるので、購入までの最後の一押しができます。
▼ ファクトリーブランド「Etuby」さまの商品ページ
さいごに
今回は売れる商品ページの法則を7つご紹介しました。今すぐにでも試せそうなものは見つかりましたか? 一度、商品の良さやお客さまへのベネフィットは何かなどを洗い出す必要はありますが、一度決めてしまえば、持続的に活用できます。ぜひ、商品ページをリッチなものにしてみてください。皆さんのビジネスが上手くいくことを願っています。