ネットショップの決済手数料と方法をまとめて比較!

ネットショップビジネスにおける1つのキーワードである決済方法・決済手段や決済手数料。

決済方法の豊富さはユーザーの購買行動に影響を与え、決済手数料は売り上げに影響を及ぼします。

 

近年かんたんにネットショップビジネスを始められるサービスが多数登場していますが、それぞれ利用できる決済方法や必要な決済手数料が異なるため、自身の用途に合ったネットショップサービス、決済サービスを選択することが重要です。

 

そこで今回はネットショップの決済について、主要ネットショップサービスの決済方法や決済手数料の比較を交えながら主要な決済手段や決済方式について解説します。

 

ネットショップユーザーが主に利用する決済方法のデータなども交えながら解説するため、これからネットショップを始められる方はぜひ最後までご覧ください!

<目次リストを追加する領域>

各ネットショップサービスの決済方法と決済手数料を比較!

各ネットショップサービスの決済方法と決済手数料を比較!

まずは主要なネットショップサービスの決済方法と決済手数料を一覧で見てみましょう。

 

今回は日本で代表的なネットショップサービスとして、BASE、STORES、Shopify、カラーミーショップ、MakeShopの5つをご紹介します。

 

以下に各サービスで選択可能な決済手段と決済手数料を一覧で表示しますが、それぞれサービス内ではじめから利用できる決済方法のみを表示している点はあらかじめお伝えしておきます。

 

例えばShopify、カラーミーショップ、MakeShopの3つは一見利用できる決済方法が限定されているように見えますが、外部の決済サービスを導入することでBASEやSTORESよりも多くの決済方法の利用が可能です。

これら3つのサービスに関しては、カッコ内に記載した各サービスが提供しているクレジットカード決済を主体とした独自の決済サービスに基づいて記載しています。

モール型ネットショップの販売&決済手数料比較と一覧まとめ

ネットショップの決済方法で知っておくべきポイント

ネットショップの決済方法で知っておくべきポイント

ネットショップでの決済方法の豊富さは、購買行動に直結する重要な要素です。

決済方法が多ければ多いほど、あらゆる層のユーザーに購入してもらえる可能性が高まるためです。

 

ただし、多ければ多い方が良いと言ってもあらゆる決済方法を揃えることは難しいでしょう。

重要なことは、ネットショップにおける決済方法のポイントをしっかりと押さえて必要な分をピンポイントに揃えることです。

 

ここではネットショップにおける決済方法の基本的なポイントとして、以下の3つを押さえておきましょう。

ネットショップの決済方法で知っておくべきポイント
  • クレジットカード決済は必須!
  • ○○ペイとは?
  • 後払いサービスとは?

クレジットカード決済は必須!

まず確実に言えることは、ネットショップビジネスを行う上でクレジットカード決済を決済方法として用意しておくことは必須だということです。

 

実際にネットショップビジネスにおいては最も主流の決済方法であり、総務省が今年2021年に公表した調査結果によると約8割がインターネットで購入する際の決済方法としてクレジットカードを利用することが分かっています。

【引用】総務省 令和3年版 情報通信白書のポイント

こちらの統計からも、クレジットカード決済の導入がネットショップにおいていかに重要かお分かりいただけるのではないでしょうか。

 

ただし一方で、コンビニ決済や代引き・銀行振込などのアナログな決済方法がクレジットカード決済に次いで多く利用されている点も注目すべきポイントと言えます。

さまざまなユーザーに合わせて豊富な決済手段を用意しておくことは、ネットショップビジネスにおいて非常に有効な手段です。

 

実際に総務省が2020年に公表した調査結果をみてみると、ネットショップの利用者はあらゆる年齢層で多いことがわかります。

 

総務省 新型コロナウイルス感染症で変わるネットショッピング -家計消費状況調査の結果から- ネットショッピング利用世帯の割合の推移(世帯主の年齢階級別)

ネットショップを利用する人口は年々増加しており利用する年齢層も幅広いため、決済方法の豊富さは利便性やユーザビリティの向上だけでなく、売り上げにも繋がるでしょう。

 

このようにネットショップを決済方法から考えると、クレジットカード決済は必須として可能な限り多くの決済方法が用意できている状態が理想と言えます。

 

ただし先ほどもお話した通り多くの決済手段を用意することは難しいため、クレジットカード決済に加えてターゲット層が好む決済手段を持ったネットショップサービスや決済サービスを利用するようにしましょう。

○○ペイとは?

「AmazonPay」や「楽天Pay」とは、それぞれAmazonや楽天などのアカウントに登録されたクレジットカード情報や住所・氏名を利用して支払いが行える決済サービスです。

 

Amazonや楽天のほかにもAppleやGoogle、LINEなど、大手を中心に多くのサービスが展開されています。

 

ネットショップでの購入を妨げる主な要因として「購入時の会員登録や個人情報、カード情報の入力が面倒・信頼できない」といったものがあげられますが、Amazonや楽天など信頼しているアカウントを経由しての支払いであれば購入のハードルが下がります。

 

このように○○ペイはユーザーの購買行動に大きく影響を与える決済方法のため、とくにネットショップをはじめて間もない場合や新規顧客の場合などユーザーからの信頼度が厚くない場面は導入を検討しましょう。

後払いサービスとは?

後払いサービスとは翌月払いなど支払いを後払いにできるサービスのことで、現在主流のサービスとしては「paidy」や「NP後払い」、「後払い.com」や「アトディーネ」などがあげられます。

 

クレジットカードがなくともコンビニ支払いや振り込みなどで後払いや分割払いができるサービスのため、クレジットカードを持っていないユーザーや商品が到着してから支払いを行いたいというユーザーにも訴求できるようになります。

 

もちろん未払い金は後払いサービス側の負担とされているため、売上金が保証される点も安心できるポイントです。

 

後払いサービスがあることで機会損失を減らしたり購入のハードルを下げたりすることができるため、とくに非クレジットカード層など多くのユーザーを相手にネットショップビジネスを展開したいと考えている場合は導入を検討すると良いでしょう。

決済手数料には別途月額費用などが必要?

決済手数料のイメージ

ネットショップにおける決済方法について確認したところで、今度はそれぞれのネットショップサービスの決済方式についても把握しておきましょう。

 

ネットショップサービスを決済の方式で分けると、大きく以下の2つのパターンがあげられます。

 

ネットショップの決済サービス方式
  • 月額費用なし、決済手数料のみのネットショップ
  • 決済代行会社など月額費用が必要なネットショップ

月額費用なし、決済手数料のみのネットショップ

商品が売れるたびに3~5%程度の決済手数料がかかるタイプで、今回ご紹介したサービスの中ではBASEやSTORES、Shopifyペイメントの提供する決済サービスなどがこれにあたります。

 

決済手数料も決して高くはなく、また固定費ではなく売り上げに応じて料金が発生する仕組みのため、ネットショップを始めたばかりなど利益が小さかったり売り上げの見通しを立てることが難しかったりする場合に有効な決済方式と言えるでしょう。

 

ただしその分決済方法は制限されていることが多いため、幅広い層のユーザー獲得といった機会損失のリスクがある点には注意が必要です。

決済代行会社など月額費用が必要なネットショップ

もう1つは、決済ごとにかかる決済手数料のほかに固定の月額費用がかかるパターンです。

 

今回ご紹介したサービスの中では、カラーミーショップペイメントやMakeShopペイメントがこれにあたります。

また、「GMOイプシロン」や「PayPay」、「AmazonPay」などの決済サービスを別途契約してShopifyやMakeShopと連携する場合もこれにあたります。

 

月額費用は数千円程度と高額ではなく、またすべての外部決済サービスに月額費用が必要なわけではありませんが、多くの決済手段を用意すると固定費だけでも大きな支出となってしまう場合がある点には注意が必要です。

 

ただし裏を返せば制限なく豊富な決済方法を用意することも可能なため、幅広いユーザーを獲得したり少しでも購買行動に繋げたりしたい場合有効な決済方式と言えるでしょう。

場合によってはホームページ作成サービスを利用することも有効

ここまでネットショップサービスを中心にネットショップの決済についてお話してきましたが、これからネットショップを始める場合や小規模ネットショップの場合はジンドゥーやWixなどのホームページ作成サービスを利用することも有効です。

 

なぜなら、決済手段をクレジットカード決済のみに絞れるようなネットショップの場合はネットショップの作りやすさも考慮してホームページ作成サービスを利用することも十分視野に入るためです。

 

ジンドゥーやWixにはネットショップ向けのプランや機能もある上PayPalやStripeというサービスを利用してクレジットカードでの決済も可能なため、ネットショップビジネスにも十分有効なサービスと言えるでしょう。

まとめ

今回は、ネットショップサービスの決済方法と決済手数料について解説しました。

 

ネットショップビジネスにおける決済の要はクレジットカード決済であり、どのサービスも3~5%と同程度の決済手数料で利用できる環境を提供しています。

ただしさらに幅広い層の顧客を獲得し購買行動を引き出したい場合は、AmazonPayや楽天Pay、後払いやコンビニ決済など、可能な限り多くの決済手段を用意できると良いでしょう。

 

しかし一般的に、決済手段を増やすほど月額費用という固定費が大きくなってしまう点には注意が必要です。

これからネットショップを始める場合や小規模ネットショップの場合は、決済手段をクレジットカード決済+αに絞るということも有効な手段と言えます。

またそのような場合はネットショップ作成の利便性も考慮し、ジンドゥーやWixといったホームページ作成サービスを利用することも有効でしょう。

 

ネットショップにおける決済方法の豊富さや決済手数料は、顧客獲得や利益に関わる重要な要因です。

ターゲットにするユーザーやネットショップの規模などを考慮し、最適な決済サービスを選択するようにしましょう。