インターネット利用者がネット上のコンテンツを見るときにどう感じるかは、時代の流れとともに変わってきています。多くのサイトが存在し、膨大な情報が溢れている時代だからこそ、延々並べられた文章を読むことに人々は飽きているのです。
数年前から「Facebook」「Twitter」「Instagram」といったメジャーな SNS は、視覚的に情報を伝える"ビジュアルマーケティング"の重要性と可能性に気づいていました。Twitter では、画像ありのツイートは画像なしのツイートより、約3倍も多くリツートされており、Facebook も画像ありの投稿は約2.5倍も反応が良かったとのデータもあります。
このように、画像などを用いた「ビジュアルコンテンツ」で利用者に訴えかけることは、情報を見た人の反応を得る効果もあると言えます。ではホームページ運用に話を変えた場合、どのような「ビジュアルマーケティング」を利用できるのでしょうか。
インデックス
ビジュアルマーケティングとは?
「ビジュアルマーケティング」とは、文字どおり商材やサービスについてビジュアル(視覚的)に訴える手法です。人間の脳に入る情報の約90%は視覚的情報と言われるほどビジュアルは表示するものを印象付け、その信頼性を高めるといった研究結果もあります。
ビジュアルマーケティングを実施すると、
- 視覚的に情報を伝えることができるため、時間をかけずにアプローチが可能
- 膨大な量の情報を簡単に理解してもらえる
- 画像検索からの流入を見込める
- SNS でのシェアが増える
といった効果が期待できます。
それでは、ホームページ運用で効果的なビジュアルとは何かを見ていきましょう。
動画を使う
膨大な量の情報を短く簡潔に要約し、解説してくれる動画コンテンツ。ハイクオリティな動画を作れれば、ホームページの印象もかなり変わってくるでしょう。
動画コンテンツは、会社や団体を紹介するには最適な手段です。視聴者の知りたい情報を示しつつ、上手に自分の見せたい情報へと導くことができます。紹介動画の他にも"HOW TOもの"やアニメーション、お客さまの声などが動画コンテンツとして効果を期待できます。
動画について下記の統計データもあります。
- インターネットを通じて送受信される情報量の74%を動画が占める(2017年)
- 説明書を読む人よりも商品についての動画を見る人の数が3倍多い
- LP(ランディングページ)に動画を盛り込むとコンバージョン率が80%に上がった(Eyeview調べ)
画像(写真・イラスト)を使う
動画を作るには費用もかさんでしまうため、誰もが簡単にできることではありません。動画がダメなら「画像」です。テクノロジーが進んだからこそ、現代人の集中力は落ちていると言われています。結果、画像もない"文字だけコンテンツ"を読み続けることができないのです。
画像が閲覧者の気を引く要素になることは明らかであり、画像付きの記事は画像なしのものよりも約2倍読まれているという統計もあります。投稿に画像が必須であるInstagram のユーザー数も年々増加しており、いかにビジュアルコンテンツがインターネット上で重要な要素であるかがわかります。
プロにお願いして、オリジナルの写真やイラストを使うのが一番の理想ですが、予算が合わなければ無料のストック写真サービスの利用も有効です。
インフォグラフィックスを使う
データを視覚的に分かりやすくするため、図形化した「インフォグラフィックス」。これまで統計学者たちが、ややこしいデータや統計を試行錯誤して読みやすくしていましたが、デザイナーが入ったことによって、フォント、アイコンなどの形、色を巧妙に組み合わせ、見るだけでデータが理解できるようになったのです。
インフォグラフィックスを使ったコンテンツのいいねやシェア率は、他のコンテンツより高くなる傾向もあるように、インフォグラフィックスを上手く使いこなし、伝えたいことが明確になることで、SNS でのシェア率が高まることが期待できます。
伝えたい情報が文字でうまく表現できないときは、インフォグラフィックスを活用してみると良いかもしれません。
ビジュルマーケティングの未来
可能性をまだまだ秘めたビジュアルマーケティング。インターネット利用者の集中力が低下していると言われている以上、ホームページでは時代に合わせて自分たちの商品やサービスを伝えていく方法を模索する必要があります。
Google などの検索エンジンではこれまでも検索順位の基準として「画像」を重視してきましたが、その傾向は今後も続いていくでしょう。ユーザー向けにビジュアルの活用を推進してきた SNS もまた成長し続けている事実があり、ビジュアルマーケティングがいかに重要であるかが伺えます。
もし、ホームページ運用でビジュアルマーケティングを活用したいと思っているのなら、デザイン作成をプロに依頼すると費用が掛かってしまいますが、デザインの知識がなくても簡単にデザインを作れるサービスもあるので、ご自身で作成することも検討してみてはいかがでしょうか。
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