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今回は、レンタルサーバーの選び方のポイントや、レンタルサーバーを選ぶ際に注意したい事について紹介していきます。
「レンタルサーバーを選ぶ際に、特に注意してチェックすべきポイントが知りたい」「どれくらいの価格のものが相場なのか知りたい」「実際に契約する前に知ってくべき重要なポイントが知りたい」など、レンタルサーバーに関する知識がない初心者の方が、実際にレンタルサーバーを契約する際に少しでも役立つ情報を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
レンタルサーバーの選び方のポイント
レンタルサーバーの選び方のポイントですが、まず最初に大事なことは「どのようなWEBサイトを制作するのか整理すること」です。
制作するWEBサイトは、ブログやホームページなのか、それとも1ページのシンプルなサイトなのかによって最適なものが変わってきます。
もし仮に1ページのシンプルなサイトを制作する場合は、わざわざ有料のレンタルサーバーを利用せずに、「XFREE」といった無料のレンタルサーバーを利用したり、「Github Pages」という無料のサービスを利用するという選択肢もあります。
もしくは、ページ数が少ないサイトを制作する場合は「jimdo」や「WIX」などの、レンタルサーバーが一体になったホームページ作成サービスを利用するのもひとつです。WEBに関する知識がない人でも、簡単にサイト制作や内容の更新が出来るというメリットがあります。
このように、まずどのようなサイトを制作するかによって、そもそもレンタルサーバーを利用する方がいいのか、それとも違うサービスを利用する方がいいのか変わってくる事に注意しましょう。
無料ではなく、有料のレンタルサーバーを選ぶメリット
レンタルサーバーがどんなものなのかお試しで使ってみたい、という場合であれば、無料のレンタルサーバーでも問題ありませんが、趣味用であれ、商用であれ、サイトを本格的に運用していきたい場合は、無料ではなく有料のレンタルサーバーを利用しましょう。
無料のレンタルサーバーですと、広告が表示される、独自SSL(WEBサイトのセキュリティを高める技術)に対応していない、大量のアクセスに対応できないなど、様々な制約がありますが、有料のサーバーであれば、これらの制約を全てクリアする事ができます。
プラス、無料の場合ですと、疑問点などを問い合わせできるサポートサービスが受けられなかったりしますが、有料であればサポートに対応しているので、初心者でも安心してレンタルサーバーを利用する事ができます。
賢く正しく選ぶための基準を解説
有料のレンタルサーバーを選ぶメリットについて紹介しましたが、有料のレンタルサーバーには様々な種類・プランのものが用意されていて、どうやって選べばいいのか分からないという方も多いはずです。
例えば、有料のレンタルサーバーを選ぶ際に注意したい項目について調べてみると、
- 性能(サーバーの表示速度、ディスク容量、同時接続数の上限、転送量)
- 価格
- WordPressに対応しているかどうか(WordPress簡単インストールの機能があるか)
- バックアップ可能かどうか
- マルチドメインとデータベースの数
- WordPressを複数使えるかどうか
- SSL化に対応しているか
- サポートサービスが利用できるか(メール・チャット・電話)
- 契約すると無料でドメインがついてくるサーバーかどうか
- プラン変更可能かどうか
などなど、このように、たくさん抑えておきたい項目が紹介されていたりしますが、実際の所、本当に注意すべき項目は、以下の5つまで絞る事ができます。
早速、それぞれの項目に関するポイントについて説明していきます。
1. 性能に関して
まずはレンタルサーバーの性能に関してですが、特に注意したいのは、
の3つです。
ディスク容量について
ディスク容量とは、レンタルサーバーに保存できるデータ量の事です。大きくWEB領域とメール領域の2つに分かれます。
WEB領域は、HTML・CSSといったWEBサイトを公開するために必要なファイルや、WEBサイトに利用する画像データなどを保存する領域です。大規模なサイトを制作する場合や、継続的に更新してページが増えていくようなブログを制作する場合は、その分、多くの容量が必要になるわけですが、基本的には300GBもあれば大丈夫です。
というのも、Googleが推奨しているWebサイトの1Pあたりのファイルサイズは1.6MBとなっており、これらを踏まえると、300GB=300000MBの場合、Googleが推奨しているファイルサイズのWEBページを187,500ページ分( 300000MB ÷ 1.6MB )も作成出来ることになるからです。
ここまでのページ数になるサイトは、そう多くないはずなので、レンタルサーバーでWEB領域だけを利用する場合は、容量に関してはそこまで心配する必要はないです。
ただし一方で、WEB領域と一緒に、メール領域も利用する予定の場合、例えば従業員が150人いて、全員分のメールアカウントを作成して利用するならば、例えばロリポップというレンタルサーバーの場合ですと、150人 × 2GB(1メールアドレスの最大容量)= 300GBとなり、先程基準として挙げた容量を簡単にオーバーしてしまう事になります。
このようにWEB領域だけではなく、メール領域も一緒に利用する場合で、用意するメールアカウントの数が多い場合は、ディスク容量が大きいものを選ぶ必要があるので覚えておきましょう。
サーバーの表示速度について
サーバーの表示速度に関しては、予算が許す限り、出来るだけ高速で安定性の高いサーバープランを選ぶ方が良いです。
WEBサイトの表示速度が早ければ、ユーザーの満足度向上につながり、そうすればGoogleからのサイトに対する評価もUPし、検索順位の向上が期待できます。
ただ一方で、どのレンタルサーバーのものが一番早いのか計測する事は、アクセスする時間帯などによっても速度が変化したりするため、難しいとされています。実際各社それぞれ、自分のサービスがNo.1とWEB上で宣伝していたりもします。。
同時接続数の上限について
同時接続数とは、サーバーにあるファイルに、同時にアクセスしている数のことです。この数が、各サーバーで設定している上限値を超えてしまうとサーバーエラーになり、サイトが表示されなくなってしまいます。
基本的にはアクセス数が急激に増えたりしない限り、同時接続数は問題になりませんが、ブログなどを運用する場合、記事がSNS上などで話題になり、バズったりする可能性もあるので、念の為知っておいた方が良いでしょう。
*ちなみに基本的に料金の高いプランになるほど、同時接続数の上限が増えるとされていますが、一般的にこの同時接続数の上限は、具体的には公開されていない事が多いとされています。
2. 自動でバックアップ可能か
2つ目は、サーバーのデータを自動でバックアップできるかどうかです。この機能があると、万が一データを復元しなければいけなくなった時に便利で、安心です。
レンタルサーバーのプランによっては、自動バックアップの機能がなかったり、無料で
バックアップ可能でも、復元は有料だったりする場合があるので、しっかりと確認するようにしましょう。
3. サポートサービスが利用できるか
3つ目は、サポートサービスが利用できるかどうかです。
基本的に有料のレンタルサーバーであれば、サポートサービスは利用できるのですが、プランによってはメール・チャット・電話とオプションがある中で、電話のサポートには対応していない場合もあるので注意が必要です。
4. 契約すると無料でドメインが利用できるか
4つ目は、サーバーを契約した際に、無料でドメインも利用できるかどうかです。
契約するサービスのプランによっては、レンタルサーバーと一緒に、無料でドメインも利用できるサービスが用意されている場合があり、そういったサービスを利用すれば料金を抑えることができます。
5. 価格
最後の5つ目は価格です。
予算的に大丈夫であれば、上の4つを全て満たした上で、料金が出来るだけ低いものを選ぶのがいいでしょう。利用するサービスによっても変わりますが、値段が低めに設定されているサービスであれば、大体1000円前後でおさまります。
気をつける事や注意点は?
最後に、レンタルサーバーを選ぶ際に知っておきたい注意点を紹介します。
ビジネスプランについて
レンタルサーバーの会社は、各社それぞれ、法人利用に対応したビジネスプランを用意しています。基本的にほとんどの中小企業(月に数万PV程度のアクセス数)は、法人・企業向けではないサービスプランでも充分な場合が多いですが、予算的に余裕がある場合はこういったプランの利用を検討してみてもいいかもしれません。
例えばエックスサーバーの場合は、より高性能なサーバーを利用する事により、表示が高速になったり、大量アクセスに対応できるようになったりするだけではなく、各種設定の無料代行サービスが利用できたり、無料のホームページ制作サービスが利用できたりするなど、特典も充実していたりします。
もし、ビジネスプランを利用した方がいいかどうか迷った際は、サポートに相談してみるのもいいかもしれません。
まとめ
レンタルサーバーを選ぶ際、今回紹介したようなポイントをもとにレンタルサーバーをチェックすると、少しは絞り込みやすくなるはずなので、ぜひ参考にしてみてください。
また、WEBサイトの制作を外部の制作会社などに依頼する予定の方は、レンタルサーバーについても相談してみると、過去の事例などをもとにしたアドバイスがもらえるはずです。
そして記事の冒頭でも簡単に紹介しましたが、ページ数が少ないサイトを制作する場合はホームページ作成サービスを利用するのもひとつです。今回紹介した「ジンドゥー」の活用事例は、以下のページで紹介していますので、興味のある方はこちらも参考にしてみてください。
一部の機能は無料で利用出来ますので、どんなWEBサイトが作成出来るのか興味がある方は、ぜひ一度実際に触って確かめてみることをおすすめします。