今回は、そもそもサーバーとはどんなものかという事や、レンタルサーバーのメリット・デメリット、レンタルサーバーの種類などについて紹介していきます。
レンタルサーバーがどんなものなのか基本的な事についてまずはざっくり理解したいと考えている方、レンタルサーバーについての知識を深めたいと考えている方などは、ぜひ最後までチェックしてみてください。
レンタルサーバーは利用する・しないに関わらずホームページを作成・運営していくのであれば、一体どのような役割を担うものなのか知っておいた方が良い大事なものといえます。
<目次リストを追加する領域>
レンタルサーバーとは?
さっそく「レンタルサーバー」について説明していきたいと思いますが、まずは「WEBサーバー」とはそもそもどういうものなのか整理していきましょう。
WEBサーバーとは
簡単にいうと、WEBサーバーは、ホームページを公開する際に必要な画像・文章・HTMLファイルなどのデータを保管しておくためのものになります。
ホームページ( WEBページ )は、WEBサーバーと、Google ChromeやSafariといったWEBページを閲覧するためのブラウザが相互に通信することで表示される仕組みになっています。
WEB上にホームページを公開するためには、これらのファイルや素材データをWEBサーバーに保管(アップロード)しておく必要があります。
当然ですが、もし仮にサーバーが用意されていなかったりサーバーにホームページを公開するために必要なデータが用意されていなければ、ホームページにアクセスしてみても制作したホームページは表示されません。
※ なおサーバーには、ドメインに対応するIPアドレスを管理して返答する役割を果たす「DNSサーバー」というものもありますが、ここでは説明を割愛します。ホームページが表示される仕組みについてより詳しく知りたい方は「WEBサイト 表示 仕組み」などのキーワードで検索してみてください。
WEBサーバーは自作も可能だが、レンタルサーバーを利用するのが一般的
WEB上にホームページを公開するために必要不可欠なWEBサーバーですが、実は自作することも可能です。
ただ一般的には自分で用意したものではなく、サービスとして用意されたものをレンタルする「レンタルサーバー」を利用することが多かったりします。様々な会社がサービスを提供しています。
なぜ必要?レンタルサーバーの役割
サーバーを自作してそれを利用することも可能ですが、先で紹介したようにレンタルサーバーを利用してホームページを公開する形が一般的です。これはどうしてなのか?レンタルサーバーの特徴について整理していきたいと思います。
レンタルサーバーの特徴
コスト面
サーバーを自作して運用する場合は、PCの代金や毎日24時間PCを起動しておくための電気代なども発生します。レンタルサーバーの場合、選ぶサーバーの種類やプランなどによっては、自作する場合と比較するとかなり低コストかつ手軽に利用することができる。
セキュリティ面
レンタルサーバーの場合、サーバーの保守・運用はサービス側で対応してくれるプランが用意されているため、コンテンツの作成や運用に集中することができます(サーバーダウンや、セキュリティリスクなどの問題に対処する必要がなくなる。)
レンタルサーバーではないサーバーを利用するためには、サーバーを適切に管理・運用するための知識が必要になります。
社内にサーバーに詳しい人がいる場合は対応できるかもしれませんが、そうではない会社や個人の人の方が多く、今回紹介しているような手間も料金も抑えられるレンタルサーバーを利用するのが一般的です。
レンタルサーバーで何が出来る?使い道など
レンタルサーバーを利用すれば、大きく以下の3つのようなことが可能になります。
1. ホームページやブログの運用(アフィリエイトも可能)
レンタルサーバーを利用すれば、ホームページやブログを運用することができます。ホームページやブログを制作するためには、たくさんの画像・テキストを用意することになりますが、こういった素材データはレンタルサーバーに格納されることによって表示される仕組みになっています。
ちなみにホームページやブログに広告を掲載したり、ブログ上で商品を紹介することによって報酬を得るアフィリエイトに取り組むことも可能です。
2. ネットショップの作成
EC-CUBEなどのEC構築システムを使って、ネットショップを作成することもできます。ユーザーが利用する商品の購入システムの構築はもちろんですが、商品登録・売り上げ管理・顧客管理など、商品を提供する側で利用する営業管理システムも利用できます。
3. 無料で「SSL対応」ができる
正確にはレンタルサーバーだけではなく、ホームページ・ブログのURLとなる独自ドメインも必要になりますが、レンタルサーバーを契約すると、URLの先頭の「http://」を「https://」に変更して、サイトの安全性や検索順位をUPさせる「SSL対応」を無料で行うことも可能です。
サイトの訪問者に安心感を与えることができますし、より多くの人にサイトを知ってもらうことにも繋がりますので、レンタルサーバーを契約する際は、忘れずにSSL対応も行うようにしましょう。特に難しい知識などは必要なく、簡単に対応することができます。
メリット・デメリット比較とリスクについて
続いてこれまでの内容と一部重複しますが、レンタルサーバーを利用するメリット・デメリットを整理していきます。
メリット
デメリット
- 共用サーバーの場合、別のサイトの影響を受けてパフォーマンスが低下することなどがある。
- サーバーがダウンして、ホームページやブログなどが表示されなくなる事が時々ある。
- 利用するレンタルサーバーの種類によっては、専門的な知識が必要になる。
レンタルサーバーの種類
続いて、レンタルサーバーの種類について紹介していきます。
ちなみにレンタルサーバーは、大きく以下の4種類に分けられます。
- 共有サーバー
- 専用サーバー
- VPS(仮想専用サーバー)
- クラウドサーバー
それぞれの特徴を整理していきましょう。
1. 共用サーバー
- 1台のサーバーを複数のユーザーで共有する形のサーバー。個人での利用や、一般的な小規模のホームページを公開する場合は、この共有サーバーを利用する人が多い。
- サーバーの設定や運用は全てレンタル業者が担当してくれるため、専門知識がない人でも気軽に利用することができる。
- 比較的安価な値段から利用できる。
2. 専用サーバー
- 契約者が1台のサーバーを専用で利用できるサービス。共用サーバーとは違い1台のサーバーを専用で利用できるため、より安定的にサーバーを利用できるとされている。
- サーバーを専用で利用できるため、契約者が好きなように設定できるようになっていて自由度が高いとされている。
- 契約するプランによっては、サーバーの設定や運用は契約者が行う必要があり、その分、専門的な知識が必要で負担がかかる。しかし、コンピューターを購入して自宅にサーバーを建てる場合と異なり、スペースを用意したり電気代を支払ったりする必要はない。
- 比較的コストがかかる。
3. VPS(仮想専用サーバー)
- 共用サーバーと専用サーバーをミックスしたようなタイプ。1台のサーバーを複数人で共有する点は共用サーバーと同じだが、こちらは契約者それぞれが一台の仮想サーバーを利用するような形に設定されている。そのため共用サーバーより他からの影響を受けにくいとされている。
- 専用サーバーやクラウドサーバーよりも、比較的安価な値段で利用できる。
- 専用サーバーと同じように利用者が自由に環境設定できるが、専用サーバー程の自由度はない。ただ共用サーバーより自由度は高いとされている。
- 契約者自身で環境設定や運用などを行う必要があったりと専門知識が必要。
4. クラウドサーバー
- VPS(仮想専用サーバー)と同じように、1台のサーバーを複数人で共有しつつも、契約者はそれぞれ一台の仮想サーバーを利用するような形になっている。
- 必要に応じて柔軟にリソースを拡張できる形になっているため、アクセス負荷が大きくなってきたタイミングで、それに応じて性能を高めるといったことも可能。専用サーバーのように高負荷の処理にも対応できる。
- 1時間 / 1日ごとなど、料金体系が柔軟に設定されていて、必要な時間だけ使うことによって料金を抑えるといったことも可能。
- 利用するためには高度な専門知識が必要。
まとめ
今回はそもそもレンタルサーバーはどんなものなのかという事から、レンタルサーバーのメリット・デメリット、レンタルサーバーの種類などについて紹介してきました。
ホームページやブログは、WordPressなどのCMSを使って構築・運用される事が多いですが、その場合はレンタルサーバーを利用するのが一般的で、なおかつ小規模のホームページやブログであれば、共用サーバーの比較的お手頃な価格のものでも問題ありません。後は容量や、WordPressに対応しているかどうかなどを参考にプランを選びましょう。
一方で、WordPressなどのCMSは使わず、まずは簡単な構成のホームページを作成したいという方はジンドゥーなどのホームページ作成サービスを利用するのも一つです。そうすれば今回紹介したようなレンタルサーバーを利用せずに、ホームページを作成することも可能です。
ジンドゥーの活用事例については、以下のページで紹介していますので、興味のある方はこちらも参考にしてみてください。