事業内容などを多くの人に知ってもらうために、名刺代わりのホームページを作成する企業が増えてきています。
大企業はもちろんのこと、中小企業でも信頼獲得のために名刺代わりのホームページの作成は有用です。
そこで今回は、名刺代わりのホームページの役割や注意点、デメリットについて詳しく解説します。
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名刺代わりのホームページとは
名刺代わりのホームページとは、会社案内や実績、事業内容などを紹介するために作成する企業の公式ホームページのことです。「コーポレートサイト」や「ブランディングサイト」と呼ばれることもあります。
シンプルな構成となっており、基本的にはデザイン性を重視したホームページです。
情報化社会となっている現代では、誰もがスマートフォンやパソコンなどでサイトを閲覧できるため、名刺代わりのホームページを作成することは、多数の人々に効率よく企業をアピールできる手段といえます。
名刺代わりのホームページの役割
名刺代わりのホームページには、以下の5つの役割があります。
- 公式サイトとして正確な情報の発信
- 事業内容・商品・サービスの説明
- 顧客からの信頼獲得
- 金融機関からの信頼獲得
- ビジネス用メールアドレス
それぞれの役割について見ていきましょう。
公式サイトとして正確な情報の発信
名刺代わりのホームページがあれば、公式サイトとして正確な情報を発信することができます。
例えば、第三者が情報をまとめたサイトやSNS、インターネット上の口コミなどでも企業の情報を得ることはできますが、それらのサイトで得られる情報が必ずしも正しいとは限りません。
電話番号などの小さな情報であっても、正確な情報を発信できる場の存在は重要です。
情報を得たい側としても、必要としているのは正確な情報のため、公式サイトは必須となります。
事業内容・商品・サービスの説明
名刺代わりのホームページがあれば、事業内容や商品、サービスの説明ができます。
事業内容や商品に関する情報を発信することで、どのような事業を行っているのか、どのような商品を扱っているのかをサイトを訪れた人が知ることができ、そこから企業そのものに興味を持ってもらえるでしょう。
これらを説明する際は、情報過多にならないよう、内容を厳選して発信することが大切です。多くの情報を掲載すると、サイトそのものが見づらくなってしまいます。
顧客からの信頼獲得
名刺代わりのホームページがある企業とない企業では、ホームページがある企業のほうが顧客からの信頼は得やすいでしょう。
ホームページで事業内容や商品の説明をすれば、どのような企業なのか、正確な情報を告知できます。
ホームページがない企業の場合は、情報が得られてもそれが正しいのかわからないため、信用を得るのは難しくなるでしょう。
ホームページで企業をアピールすることが、信頼獲得につながるのです。
また、お問い合わせフォームなどの受付窓口を設置して、顧客が気軽に問い合わせできる構造にすることで、さらに信用を得ることができるでしょう。
金融機関からの信頼獲得
名刺代わりのホームページをもつことは、金融機関からの信頼獲得にもつながります。
金融機関側からすると、企業は融資などの「取引先」です。事業内容がよくわからない企業と、事業内容が明確な企業では当然後者のほうが信頼できるでしょう。
近年では、融資や助成金を申請する際に企業のホームページの公開が条件となっている場合もあります。
ビジネス用メールアドレス
単純な連絡先としてだけでなく、企業への問い合わせ先としてビジネス用メールアドレスを公開しておくと、さまざまな意見が届くため、企業の今後に大いに役立ちます。
問い合わせ先が公開されていることで、「信用できる企業」という印象を獲得できるでしょう。
しかし、漠然とメールアドレスを公開してしまうと、問い合わせに紛れてスパムメールが大量に届く可能性があります。
そのため、メールアドレスにダミーテキストを含ませたり、暗号化したりするなどの対策をとったうえで公開してください。
名刺代わりのホームページ作成の注意点
名刺代わりのホームページを作成する際の注意点がいくつかあります。
注意点をよく踏まえたうえで、ホームページを作成しましょう。
注意点は以下の3つです。
事業内容にふさわしいデザイン
ホームページを開いた際、まず目に飛び込んでくるのはデザインです。つまり、デザインが企業に対する第一印象となります。
事業内容にふさわしくなかったり、全体的にデザインが古かったりするホームページは、それだけで「ホームページ作成に力を入れていない企業」というイメージを持たれてしまうでしょう。
掲載する情報自体ももちろん重要ですが、企業のイメージとなるホームページで何よりも重要なのはデザイン性です。
また、単純なWEBデザインだけでなく、UIにも目を向けることが大切。洗練されたUIはそれだけでホームページの操作性の向上につながります。
作成費用を検討する
良いイメージにつながるようなホームページを作成するなら、作成費用もそれなりに必要となってきます。
ただホームページを公開しても、作成費用を回収できるほどの利益につながらないのであれば意味がありません。
作成費用自体も自社作成なのか、どこかに発注するのかで変わってきます。
ホームページにどの程度の効果を期待しているのかを明確にし、それに見合った費用で作成してくれるところを探しましょう。
維持費も視野に入れる
ホームぺージの維持には、サーバー費用やドメイン費用などが少なからず必要になります。
ホームぺージを自社で管理するのか、他社に管理してもらうのかでも維持費に差が出てくるため、作成費用だけでなく維持費も考慮して試算しておきましょう。
名刺代わりのホームページを作るデメリットはある?
名刺代わりのホームページには多くのメリットがありますが、少なからずデメリットも存在します。
デメリットとしては以下の2つが考えられます。
効果を数字で判断しづらい
名刺代わりのホームページは、集客数の増加や企業イメージの拡大などの効果は得られますが、単純に数値化することが難しいものが多く、効果を数字で判断しづらいという側面があります。
そのため「KGI」や「KPI」などの数値目標を設定するのがおすすめです。これらの指標を設定することで、目標達成までの進捗や達成度合いを数値化することができ、改善点などが見えやすくなります。
作成には資金と手間がかかる
ホームページは、作成費用だけでなく、運営していくうえでの費用や相応の時間、手間がかかります。
また、資金を多めに使ってよりよいホームページを作ろうとすれば、その分手間もかかるでしょう。
ホームページは簡単に作れるわけではなく、相応の資金と手間がかかるということを念頭に置くことが必要です。
小規模事業者ならホームページ作成サービス
社内にホームページ制作に明るい人材が多く揃っているような大企業なら、自社作成でも問題ないでしょう。
しかし、社内にホームページ作成の知識を持つ人がいないような小規模事業者にはホームページ作成サービスの利用をおすすめします。
では、ホームページ作成サービスを利用する場合、何を根拠に選べばいいのかを、人気の作成サービスと併せて紹介しましょう。
ホームページ作成サービスの選び方
ホームページ作成サービスを選ぶ際は、各サービスの特徴をよく比較しましょう。
それぞれ特徴が異なるため、イメージしているホームページ像に合致したサービスを選ぶことが重要です。
特に、ホームページの作りやすさは選ぶ際に重要なポイントとなります。
また、費用面も考慮しましょう。作成費用だけでなく、サーバー使用料などの運営費にも目を向けることが大切です。
参考記事:おすすめホームページ作成サービス15選!用途別TOP3がわかる
人気の作成サービス3選
多数あるホームページ作成サービスの中でも、特に人気のある3つを紹介します。
ジンドゥー(Jimdo)
Jimdoは、200万を超えるユーザーが利用している人気のホームページ作成サービスです。
無料版と有料版がありますが、企業のホームページを作るなら機能が充実している有料版をおすすめします。また予算がゆるせば、プロにホームページ制作を依頼できるサービスの検討をしてもよいでしょう。
HTMLなどの専門知識がなくとも簡単にホームページを作成できるのが大きな特徴で、クリックやドラッグ&ドロップなど直感的な操作のみでホームページを作成することができます。
スマホアプリを用いた更新・編集に対応しており、どこでもホームページの更新・編集が可能です。
ペライチ
ペライチは、その名の通り1ページ構成のホームページを作成するのに適したサービスです。そのため、必然的にホームページは小規模での運用となります。
無料版と有料版がありますが、企業のホームページを作るならビジネスプランを選びましょう。
ペライチはとにかく簡単にホームページを作成できる点が特徴で、マウスクリックのみでページの作成ができるように洗練されたUIとなっています。
STUDIO
STUDIOは、デザインの自由度の高さが特徴のホームページ制作サービスです。
フォーマットから選択するものが大半な中で、STUDIOはデザインを一から作ることができます。
また、写真や画像などの素材も豊富に用意されているため、理想のホームページ作成が可能です。
無料版と有料版がありますが、企業のホームページを作るなら有料版がよいでしょう。
ホームページで信頼を勝ち取ろう
企業のホームページを持つことはそのまま企業の信頼につながります。顧客や金融機関とよりよい関係を築いていくためにも、ぜひ名刺代わりのホームページを作成し、活用していきましょう。
ホームページ作成サービスの利用を考えているなら、各サービスの特徴やかかる費用を比較して、最適なサービスを選ぶことが大切です。